クライミングパラダイス:ギリシャ 🇬🇷 Kalymnos (カリムノス島) でのクライミング体験レポート 🧗 宿泊・食事・観光完全ガイド 📚

ギリシャ南東、エーゲ海に浮かぶドデカニサ諸島に含まれるカリムノス島は、ロドス島、コス島に次いで3番目に人口の多い島です。この美しい島は、クライマーにとってヨーロッパ屈指の聖地として知られており、同時に、ギリシャのお土産として有名な海綿 (スポンジ) の産地でもあります。


魅力的なクライミングルートの数々

カリムノス島には、2023年版のクライミングトポには 99のクライミングエリア約4200本のクライミングルートが掲載されており、初心者から上級者まで楽しめる多彩なルートが揃っています。クライミングをするために訪れる観光客がこの島の経済を支えていることもあり、地元のクライマーや関係者たちは、ルートの整備に力を入れている印象を受けました。特に Grande Grotta ODYSSEY のような人気エリアでは、ボルトがしっかりと配置され、比較的、安全性も高く感じました。 ルートは比較的緩めのグレードが多く、挑戦しやすい環境が整っています。

私は 2014年 にカリムノス島に10日間ほど滞在し、島の美しさとクライミングの魅力に満ちた旅を過ごしました。このブログでは、私のカリムノス島での滞在とクライミング体験をお届けします。


現地でのクライミングパートナー探し

2014年の遅い夏休み、私はギリシャのカリムノス島に単独で乗り込みました。当初はカリムノス島にてクライミングパートナーを見つけることに不安を感じていましたが、現地ではクライマーたちがとても温かく迎え入れてくれました。


初日は、予定を立てずにクライミングエリアに行き、現地でパートナーを探すことにしました。その他の日は、Climb Kalymnos のウェブサイトにある 👉🏻 CLIMBING PARTNER NEEDED! を利用しました。


季節にもよると思いますが、意外にも、単独で来ているクライマーやパートナーを探している人が多く居ることを知りました。 

初対面のクライマーと登ることにはリスクもありますが、今回は幸運にも素晴らしい仲間に恵まれました。フランス、スウェーデン、カナダ、イタリア、ノルウェーなど、様々な国のクライマーたちと出会い、クライミングの合間には世界中の文化や経済、人生観について話し合うこともできました。このような交流が、カリムノスでのクライミングをさらに特別なものにしてくれたのです。

Climbing Guidebook 2023 Kalymnos


クライミングトポ :Kalymnos

Masouri ならどこのお店でも売っています。またトポに掲載されていない新しいルートも多くありますので、Webサイト (Kalymnos New Route List June 2014) で調べてプリントアウトすることをお勧めします。プリントアウトを忘れた場合でも、Masouri のお店で 5€ で販売されています。

トポに関する最新情報はこちらから 👉🏻 Climb Kalymnos.com Guidebook


Amazon.co.jp 👉🏻 Kalymnos 2023: Sport Climbing Guidebook


必要なクライミング装備

80m のロープと 20個 のクイックドローを持っていれば、ほとんどのルートに対応できます。最も多く使ったクイックドローは14本でした (終了点を含まず)。終了点にはカラビナ (Carabiner) が2枚ある場合が多かったです。もちろん結び変えが必要なルートもありました。


また、ルートによってはヘルメットを使用した方がいい場合もありました。長いルートも多いので、Belay device は Petzl の grigri などを使えた方がいいと思います。また、ビレイ用のプリズムメガネは便利です。 


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クライミング道具はカリムノスですべて買えますが、クライミングトポ以外は、少なくともフランス北東部 🇫🇷 ストラスブールのショップよりも割高な感じでした。


クライミングルートに関して 

カリムノスのルートは比較的ボルトで守られており、グレードも緩く設定されているように感じました。この島はクライミングをしに来る観光客で生計が成り立っているので、事故を防ぐために、地元のクライマーさんや関係団体がルートの整備や管理に注力しているためだと思います。数多くのルートが用意されているので、自分に合ったルートを見つけて、思いっきりトライすることをお勧めします。


クライミングエリアへのアプローチ 

カリムノスのクライミングエリアへのアプローチも比較的簡単です。例えば、Grande Grotta や ODYSSEY は、滞在の中心地 Masouri から徒歩で行けます。島内の他のエリアや隣の Telendos Island への移動にはバイクや船 (Masouri から船乗り場 Myrties Harbour までは徒歩 10分程度) が必要ですが、それもカリムノス観光の一部として楽しめます。


私のカリムノス (Kalymnos) クライミングツアー 2014:

00日目:アテネ Athens 経由でカリムノス島 (Klymnos) へ 

0日目:カリムノス島 (Kalymnos) に到着

1日目:Afternoon ➡️ SPARTAN ➡️ SPARTACUS

2日目:Telendos Island

3日目:POETS ➡️ IANNIS

4日目:ODYSSEY

5日目:KALYDNA

6日目:レスト 🏊🏻🏖🌊 Massouri Beach

7日目:SIKATI CAVE

8日目:Grande Grotta ➡️ PANORAMA

9日目:カリムノス島 (Kalymnos) ✈️ からアテネ (Athens) を経由して電車 🚃 でメテオラ (Meteora) へ


✍🏻 ギリシャ🇬🇷カリムノス島で 👉🏻 登れたルート 🐒 登れなかったルート😢

気候 

クライミングに最適な季節は、4月、5月、10月、11月。私が訪れた10月は (2014年10月11日〜10月20日)、日中の気温が25度以下で暑さを感じましたが、日陰ではフリースが必要なくらいでした。午前中の登攀が一番快適で、午後は直射日光に注意が必要です。

🏠 宿泊:
Pantelis Studios

8月中旬に約10件のメールを送り、返信が得られたのは半数程度でした。どこの宿も10月末まで満室でした。10月末まで、コス島まで格安航空が飛んでいることが影響しているようです。今回宿泊した Pantelis Studios が唯一空室がありました (1泊 (2名) 20€)。 


Pantelis Studios は、ベッドメイキングは毎日行ってもらえますが、タオルの交換はなく、石鹸・シャンプー・歯ブラシなどもありませんでした。食器は一通り揃っていましたが、栓抜きはありませんでした。蚊が毎晩1〜2匹いました。後でわかったことですが、部屋にはベープマットの類似品が置かれていました。Pantelis Studios に不満はありませんが、もっと安くて良いスタジオもあるようです。

食事 🍖🍺

Masouri には、いくつかのミニスーパーがあり、自炊が可能です。ただし、売られているパスタソースは日本人の口に合わないかもしれません。鮮魚や肉は手に入りませんでしたが、隣村にある Super market Smalios では、より豊富な食材を手に入れることができます。野菜は Masouri に来る移動式の八百屋さんがお薦めです。新鮮な野菜を扱っています。


宿泊施設の水道から出る水は「塩水」なので、注意が必要です。Masouri には、普通の水を汲める場所が2カ所あります。レストランは Miltos、Aegean、Smugglers などがおすすめです。


洗濯

長期滞在する人たちは、手洗いする必要があります。ただ、宿泊先のオーナーに洗濯機を使わせてもらうこともできます。また、後で知ったのですが、コインランドリーもあるようです。

飛行機 2014 ✈️ 

Athens から Kalymnos への移動に飛行機 (Olympic Air) を利用しました。Kalymnos 空港は Kos 空港と比べて小さいため、36人乗りの小型機しか発着しておらず、風が強いときは飛行がキャンセルされることもあるようです。帰りの日は風が強かったため、フライトがキャンセルになるかもしれないという心配がありましたが、幸い北風だったため無事に飛行することができました。 


知り合ったクライマーさんたちは、Athens から Kos まで飛行機で移動し、Kos から Kalymnos まではフェリーを利用していました。また、Kos までの直行便がヨーロッパ各地から運航されているため、移動は非常に便利です。  


Masouri ↔️ 飛行場までのアクセス 🚕

🚕 :タクシーを使用しました。

飛行場 ✈️ ➡️ Masouri 🏖 までは 15€、

Masouri🏖  ➡️ 飛行場 ✈️ までは 20€ でした。


✍🏻 2024年:SKY Express がアテネ (Athens) ~ カリムノス (Kalymnos) 間のフライトを運行しています。

Masouri の感想

Masouriは、朝からバイクの音がうるさい、ちょっとファンキーな街でしたが、Grande Grotta や ODYSSEY などのクライミングスポットには歩いて行けるため、非常に便利でした。 もし静かな場所で宿泊したい場合は、メイン道路から少し離れた山側や、街の外れを選ぶのがおすすめです。


最後に:

カリムノス島でのクライミングは、エーゲ海を望む絶景と豊富なルートの組み合わせで、忘れられない経験になりました。クライミングをするだけでなく、世界中から集まるクライマーたちとの交流や島の風景に心から魅了されました。今回は時間がなかったため、Kalymnos にある博物館には行けませんでしたが、一見の価値があるようです。このブログが、カリムノス島でのクライミング旅行を計画している方に少しでも参考になれば幸いです。


再訪したい場所として、カリムノス島は私のリストにしっかりと刻まれました。ぜひ、皆さんもこの素晴らしい島でクライミングを楽しんでみてください!

✍🏻 ギリシャ 🇬🇷 Kalymnos (カリムノス島) でのクライミングツアー日記

✍🏻 ギリシャ🇬🇷カリムノス島で登った後に、ギリシャ🇬🇷の世界遺産メテオラで修道院巡りをしてきました。メテオラの景色は素晴らしかったです。

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