3日目の朝は、天気予報通りの快晴 ☀️😎 朝から暖かな日差しが差し込み、最高気温は17度ほどまで上がりました。4月の平均的な気温とはいえ、前日までの寒さを思えば、別世界のような陽気です。
ところが、この日は登りに行くエリアがなかなか決まりませんでした 😄 帰宅することを考慮して第一候補はBaume-les-Dames近郊のクライミングエリアでしたが、誰もトポを持っていないという問題が発覚。エリアを決めるにも、ルートの情報がなければ話が進みません。
さらにもう一つ、想定外の問題がありました。高い壁(25m以上)を登ることへの抵抗がある」というメンバーがいたのです。ヴォージュ山脈で (8a) を完登しているような上級者でも、ホームエリアを離れると別の話。アウェーの岩場では、グレードよりも「慣れ」や「安心感」が大切なのだと、改めて気づかされました。
まずは Baume-les-Dames の Office de Tourisme へ
トポを入手するため、まずは Baume-les-Dames の観光案内所 9Office de Tourisme, Place de la République, 25110 Baume-les-Dames0 へ向かいました。2週間前にも訪れた町ですが、前回は日が沈みかけた夜に中心街を歩いたため、観光案内所の存在に気づいていませんでした。
実は Baume-les-Dames の観光案内所ではクライミングトポを購入することができます。ホームページにも「escalade(クライミング)」のページが設けられており、基本的なエリア情報が掲載されています。クライミングを観光資源として捉えているこの町の姿勢は、クライマーにとってとても心強いものです。
トポは無事に入手できましたが、次の問題はエリア選び。候補は Rocher du Quint と Roche de Beaumerousse の2つに絞られました。とりあえず Roche de Beaumerousse を実際に見に行ったところ、あまり魅力的な岩場ではないという判断になり却下。結局、前回も訪れた美しい壁を持つ Rocher du Quint に決まりました。
到着して驚いたのは、小学生のクライミングスクールが易しいルートを占領していたこと。それ自体は微笑ましい光景でしたが、前回登った Petit Verdon (6b+) を小学生たちがリードクライミングで果敢にトライしている姿には、思わず目を見張りました。フランスのクライミング教育のレベルの高さを改めて感じた場面でした。
Petit Verdonセクター
amazone (5c+) FL
離陸から3つ目のボルトまでが磨かれていて (ポリッシュ)、少々緊張感のある出だしでした。最後のボルトから終了点への一手は、左側のホールドに気づけるかどうかがポイント。一部岩が脆い箇所があり落石に注意が必要ですが、全体的にバラエティーに富んだ面白いルートでした。
fil à plomb (6c) lead-TO
本来は自分がトライするつもりではありませんでしたが、クライミング仲間が敗退したため、クイックドローを回収するためにとらいしました。中間部でムーブが組み立てられずにテンション。かなりテクニカルで難しいルートで、回収目的のトライでも十分に手応えを感じました。ちなみに地元 Kronthalにも同名の「Le fil à plomb(7c)」があり、そちらは現在の個人的なプロジェクト課題です。
Sagasseセクター
non-lieu (6c+) mlead-TO
隣の Big Mac (7a+) と迷いましたが、以前完登したblue moon (7a) と2ボルト目までラインが重なるため、あえて全く新しいルートを選びました。
ところがこれが精神的にきついルートでした 😨 離陸から中間部まで、ボルトとボルトの間隔がそれぞれ3m以上。しかも使えるホールドが限られており、ランナウトしながら登り続ける緊張感は相当なものでした。中間部から上部はテクニカルで、ルートファインディングにも失敗してテンション。それでも「なかなかいいルートだった」と思えるのが、石灰岩クライミングの魅力かもしれません。
17時過ぎに個人的なクライミングは終了。その後はのんびりと仲間の登りを眺めながら、次回来た時のプロジェクト課題を探したり。18時30分頃には全員クライミングを終了し、途中から Roche de Beaumerousse エリアで登っていた別メンバーとも合流してお別れの挨拶。薄暗くなった21時過ぎにストラスブールへ戻りました 🚗
3日間の遠征を振り返って
成果という意味では控えめな3日間でしたが、それでも3日間連続で岩に向き合えたことは、十分に価値のある遠征でした。
この遠征で個人的に最も印象に残ったのは、クライミング仲間の意外な一面を知れたことです。ヴォージュ山脈では (8a) を完登するような上級者が、ジュラの岩場では (7a) でもリードを躊躇する場面がありました。ホームエリアとアウェーエリアでは、これほどまでに登り方や心理が変わるものなのか、と驚きました 😲 同時に「自分はどうだろう?」と振り返るきっかけにもなりました。
お互いのクライミングスタイルを確認し合えたこと、そして嵐の予報をくつがえした春のジュラ山脈で3日間登り切れたこと。またこの山域に戻ってきたいと思います。皆様、お疲れ様でした 🙂
活動内容:Céd・Gey・Luc・Lol・Tom・Jér・Viv
Rurey:121212 (6a) FL・La Cordée céleste (6b) FL
Crenans:Pacte de stabilité(6a)FL・En avant, tête de thon(6b)FL・Boulevard des stars(6a)
Quint:amazone (5c+) FL
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