ジュラ山脈の上級者クライミングエリア、ドゥー川沿いのQuintへ!Baume-les-Dames 初日の記録

「週末、Baume-les-Damesに行かない?」

その一言が届いたのは、突然のことでした。誘ってくれたのは、昨年スイス・ベルナー・オーバーラントでマルチピッチを共に登ったクライミング仲間。アルパイン志向で、同じエリアに通い続けるよりも、新しい岩場を開拓していくタイプの彼らしいお誘いでした。 

まさかジュラ山脈に再び戻ってくることになるとは 😲 でも、こういう突然の誘いが、記憶に残る遠征になることを、経験上知っています。 当初は(3人🇮🇹)と(1人🇵🇱)が参加する予定でしたが、直前にキャンセルが相次ぎ、最終的には2人👱🏻(1人🇮🇹)👱🏻(1人🇵🇱) とで出発に。金曜夜に現地入りし、2泊3日でBaume-les-Dames近郊のクライミングを楽しみました。

Baume-les-Damesとは? 

ストラスブールから南へ車で約2時間30分。ドゥー川 (le Doubs) 沿いに広がる静かな町です。前回訪れた La Brême (Ornans近郊、Le Doubs) よりも 30分 ほどストラスブール寄りに位置しており、アクセスのしやすさも魅力のひとつです。 


クライミングエリアはドゥー川周辺に点在しており、牧草地と川のコントラストが美しい風景の中で岩に向き合えます (ただし牧場の💩には足元注意 😁)。Baume-les-Dames近郊のアクセス・トポ・グレード感・宿泊・レストラン情報などは 👉🏻 こちらの記事 にまとめています。

初日は Rocher du Quint へ 

この日の天気は快晴、気温は20℃ほど。風もなく穏やかなコンディションでしたが、日差しは十分に強く、午後になると汗ばむ陽気でした。 

Rocher du Quint は179ルートを擁する中・上級者向けエリア。5aから9台まで幅広いグレード帯が揃っていますが、全体的に7台・8台のルートが充実しており、テクニカルで登り応えのある石灰岩の壁が連なります。南向きのエリアのため、秋から春にかけては特に快適に登れます。


Uraeus (Hauteur, 35m)

by night (5C) FL

warming-up. これが予想以上に面白かった。25m以上のコーナーを登るルートで、ムーブが多彩、そしてボルト間隔が遠い!海外の5b〜5cグレードには、こういう「痺れる」ルートが多い気がします。コーナーを登る5cって、壁の真ん中を登る6aより難しいと個人的には思うのですが……賛同者はゼロでしたが 😅


supreme dimension (6a+) FL

warming-up で登った by night (5C)よりは登るルートは明快で、面白みに欠けるなぁ 😄 感覚的には、by night (5C) の方が難しく感じるんだけど、賛同者は得られず……


終了点からの眺めは格別です。石灰岩の白、牧草地の緑、空の青 ── 何度見ても、のどかで美しい風景でした。

Petit Verdon (Hauteur, 28m)

Petit Verdon (6b+) mOS

このセクターの名前を冠したルート。離陸はパワフルで、2ボルト目のクリップ体勢が少々悪く、ホールドを把握していれば腰クリップの方が賢明だったかもしれません 🤔 中間部はスムーズに抜けられましたが、最後のボルトから終了点にかけては、フリクションの効くポケットを丁寧に探す必要がありました。一撃できて満足の一本です。


このルートで仲間の一人、And 君にアクシデントが。もともと痛めていた左膝(サッカーで、とのこと)が、フォール時の衝撃でさらに悪化してしまい、ここでクライミングを終了することに。彼のオーガナイズで実現したこの遠征だっただけに、なんとも複雑な気持ちでした 😔 クライマーって、怪我をしていてもついつい登ってしまう……自分も含めて、休むことの大切さを改めて感じます。

Sagesse (Hauteur, 28m)

ケーブ左側の垂壁から右側へトラバースし、小さなハングを越えていく美しいラインが目に入り、トライを決めました。

blue moon (7a) RP

核心は離陸直後。最初のボルトを越えてから、次のホールドまでが遠く、足をどう使うかがポイントでした。ボルト右側のわずかな突起をサイドプルで使い、体を上げてからクロスでカチを取りにいく。1便目はこのシーケンスを探るだけで精一杯でした。上部の核心も侮れず、右手アンダーから左肩を落とし、インサイドステップで体を安定させてからクロスで抜ける、パワーとバランスが同時に問われるムーブでした。 

2便目は1便目で見つけたシーケンスをつなげる勝負。下部核心はなんとか耐え、中間部のガバセクションでレスト。しかし上部で再び苦戦 ── ホールドのかかりが1便目より悪く感じ、足位置を微調整しながらじわじわと体を上げ、最後はクラックへのねじ込みでなんとかトップアウト 😁 シーケンスがきれいにつながった瞬間の達成感は、このグレード帯ならではのものがあります。


クライミング後のひととき

16時30分、早めにクライミングを切り上げてBaume-les-Damesの町へ。スーパーマーケット(Intermarché)でビールを調達し、宿のテラスでアペリティフ 🍺 ただし仲間たちは「ビールが冷えるまで待つ」とのことで、しばらくは一人乾杯でした。この感覚、フランス人の仲間とは少し違いますね 😁

2時間ほどテラスでゆったり過ごした後、町の中心部にあるイタリアンレストラン Le Caveau(9 Rue Félix Bougeot)へ。念願の冷えたビールを飲みながら 🍺、ピザをほおばる仲間たちは満足そうでした 🍕 雰囲気もよく、料理も美味しい、Baume-les-Damesに来たら立ち寄りたいお店です。


部屋に戻ってからも、クライミング談義は続きます。冷蔵庫からビールを取り出しながら 🍻、翌日のエリアを決め、YouTubeでフィンガーボードトレーニングの動画を見ながら「あーでもないこーでもない」と話し込む ── こういう夜もまた、遠征の醍醐味です 😄


活動内容 (Quint):by night(5c)FL・supreme dimension(6a+)FL・Petit Verdon(6b+)mOS・blue moon(7a)RP

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