2017年の夏は、ふとしたことから、ポルトガル 🇵🇹 ポルトからスペイン 🇪🇸 サンティアゴ・デ・コンポステーラ (ポルトガルの道) まで巡礼することになりました🚶🏼♀️🚶🏻
サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼とは?
スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に到達する巡礼路を歩くことを指します。キリスト教には3大巡礼地があり、サンティアゴ・デ・コンポステーラはエルサレム、ローマと並ぶ巡礼地です。この巡礼路は、中世には多くの巡礼者が歩いた道であり、現在でも多くの人々が歩いています。
なぜサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂へ?
聖ヤコブが、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に埋葬されているため。
聖ヤコブとは?
キリスト教の使徒の一人で、イエス・キリストの十二使徒のうちの一人とされています。
この様なことから歴史的には、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼は、信仰を持って行う人が多かった様ですが、現在では宗教的な意味合いがなく、あるいは少なく、自然や文化を楽しむために歩いている人もたくさんいます。
サンティアゴへ行く巡礼路はたくさんのルートがあり、最も人気があるのはフランス人の道 (Camino Francés) です。フランスからサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は約 780km あり、1998年にユネスコの世界遺産に登録されています。
今回はまだ訪れたことのないポルトガルにも興味があったので、メジャーなフランス人の道ではなく、ポルトガル人の道を歩きました。
本来のポルトガル人の道のルートはリスボンからの出発 (606.1km) ですが、日程的な関係から、ポルトからスタートして、サンティアゴ・デ・コンポステーラ (252.4km) まで、8日間で、歩きました。
巡礼の日程と泊まったアルベルゲは、
0日目:ポルト (Oporto)
🏨 Albergue de Peregrinos do Porto
1日目:ポルト (Oporto) 〜 ヴァイラン (Vairão)
🏨 Albergue de Peregrinos do Mosteiro de Vairão
2日目:ヴァイラン (Vairão) 〜バルセロス (Barcelos)
🏨 Albergue Cidade de Barcelos
3日目:バルセロス (Barcelos) 〜 ポンテ・デ・リマ (Ponte de Lima)
🏨 Albergue de Peregrinos de Ponte de Lima
4日目:ポンテ・デ・リマ (Ponte de Lima) 〜 トゥイ (Tui)
🏨 Albergue De Peregrinos De Tui
5日目:トゥイ (Tui) 〜 レドンデーラ (Redondela)
🏨 Santiago de Vilavella
6日目:レドンデーラ (Redondela) 〜 ポンテベドラ (Pontevedra)
🏨 Albergue de Pontevedra La Virgen Peregrina
7日目:ポンテベドラ (Pontevedra) 〜ポンテセスーレス (Pontecesures)
🏨 Albergue de peregrinos de Pontecesures
8日目:ポンテセスーレス (Pontecesures) ~ サンティアゴ・デ・コンポステーラ (Santiago de Compostela)
🏨 Seminario Menor
という感じで、平均 32km/day のペースで歩きました🚶🏻
✍🏻 実際に宿泊したアルベルゲの位置を Google Map で 👉🏻 確認できます。
アルベルゲの宿泊は、初日のポルト (Albergue de Peregrinos do Porto) は事前に予約しましたが、それ以外は予約をせずに現地で探しました。
レドンデーラ (Redondela) では、公共のアルベルゲは満室で泊まれませんでしたが 😢 それ以外の街では公共 (私設) のアルベルゲを使うことができました。
✍🏻 レドンデーラ (Redondela) まで来ましたが 👉🏻 げっ!泊まるところがない 😱
0日目:ポルト (Oporto)
パリからポルトまでは Air France を使いました ✈️ ポルトいい街ですね 😍 街の雰囲気、流れている時間がとても気に入りました😍
ポルトガルはイメージのうすい国でしたが、訪れた誰もが “よかった。もう1度行きたい” という理由がわかりました。この日は飛行機が遅延したため、旧市街の観光が駆け足になってしまったことが、とても残念でした 😢
✍🏻 いよいよ、ポルトに向けて出発 ✈️ サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 (ポルトガル人の道) へ🚶🏻🚶🏼♀️まずはポルト観光 👉🏻 ポルト (Oporto)
1日目:ポルト (Oporto) 〜 ヴァイラン (Vairão)
初日はポルト大聖堂 (Sé do Porto) でクレデンシャル (Credencial:巡礼手帳) にスタンプを押してもらってからスタートしました ⚠️ クレデンシャルはポルト大聖堂でも買うことができます。
スタンプを押してもらう時の注意点は、日付を忘れずに記載してもらうことです。ポルト大聖堂でいきなり、スタンプだけ押して日付を記載してもらえませんでした。スタンプを押してもらった後、チェックが必要です。
⚠️ コンポステーラ (巡礼証明書) をもらうためには徒歩の場合 100km 以上歩くことが必要で、少なくとも1日1箇所、100Km 範囲内に入ったら1日2箇所以上のスタンプが必要です。
✳️ 巡礼をするうえで一番重要なことは “荷物の重さ” だと思います🎒
個人的な体力によるので一概には言えませんが、今回の巡礼中に出会った👱🏻♀️🇩🇪曰く、体重の10%を目安にすればいいとのことでした。
いつもお買い物している山道具屋 (Au Vieu Campeur) さんでは、荷物の重さは体重の15%を指標に、最大でも体重の20%までを推奨しています。20%を超えてくると少し重たく感じると思います。
ポルトガルの道を歩いている人は、既にフランス人の道を歩いた経験者も多く、皆さんコンパクトに荷物をまとめられていて、個人的にはビックリしました 😲
✍🏻 巡礼の時に使ったザックはいつもクライミング用として使っているグレゴリー(Gregory) サヴァント(SAVANT 58)、荷物の総容量は 1️⃣3️⃣ kg+水を2️⃣➖3️⃣L でした。水の重さを考慮せずにパッキングしてしまいました。
大雑把に言えば、ザックの大きさ:40リットル以下:入るものだけを持っていくという感じが一番いいのはないでしょうか❓
Amazon.co.jp で
楽天市場 (Rakuten) で
巡礼路を歩いて分かったことは、“ 基本的に山を縦走するわけではない ” ということです。必要なものがあれば途中の街で購入すればいいという考えです。
食料に関して
多くの人は、朝はパン&コーヒーなどの軽食、昼はカフェで、夜はカフェか自炊のようでした自炊と言っても、食料は現地で調達して使い切る、調理器具はアルベルゲにあるものを極力使う感じでした。
⚠️ アルベルゲについたら、ベットを確保してキッチンのチエックが重要です。アルベルゲによっては、全く調理器具がないとこもあるので。
個人的には、“巡礼する” という状況がわからなかったので、山を縦走する感覚で、パスタやラーメン・パン等の食材をやたらと持って歩きましたが 😅
巡礼前後の観光等で必要なものがあるなら、泊まるホテルが決まっている場合などは自分で運ばず、宅急便等を使うこともありだと思います。個人的には巡礼の後で使う観光ガイドブック等を持って歩きましたが、必要なかったのかも?今時はネットが使えますしね。
✳️ 寝袋はキャンプ用に購入したマウンテンハードウェア (Mountain HARDWEAR) Phantom 32 を使いました。アルベルゲに泊ることを前提とした巡礼の旅だけなら、ここまでのスペックはいらないと思います。重要なのは寝袋の重さですね。
✳️ 巡礼トポ (地図) は無くても矢印に沿って歩けば道に迷うことはないですが、携帯したほうが精神的に楽ですね。アルベルゲの場所も載っているので、個人的には必須だと思いました。
時代とともにネット環境は良くなっていくと思われるので、巡礼トポは、なくてもいいのかも?アルベルゲやルートの情報は、ネットが繋がるなら、 Camino Portugués が便利です ⬅️ リンク先が切れているみたい 😢 ネットは便利なんだけれど繋がらないとなぁ。
巡礼トポは巡礼に出発する日の朝、ポルトの街の 本屋さん (Fnac) で購入しました。簡易的なバージョンのようで、携帯するには便利でした ⚠️ Fnac の開店時間は 10:00am からでした (2017年8月)
巡礼トポは、毎年、改訂版が売り出されるのかなぁ 🤔 それほど内容が変わるとは思えないけれど、購入するときは発売日もチックした方がいいかも 🤔
今回使った巡礼トポは 👉🏻 Amazon.co.jp でも購入が可能のようです。
楽天市場ブックスならこちら 👉🏻 聖地サンティアゴ巡礼に関する巡礼トポ&書籍
✍🏻 そのほかの持ち物、靴などに関しては 👉🏻 “ポルトガルの道を巡礼した時の道具 (持ち物) 覚書” にまとめています。
✍🏻 ポルト (Oporto) から ヴァイラン (Vairão) まで歩いた備忘録はこちらのページ 👉🏻 ポルト (Oporto) 〜 ヴァイラン (Vairão)
2日目👉🏻 ヴァイラン (Vairão) 〜バルセロス (Barcelos)
初日は “場慣れ” という感じで、歩き方もぎこちなかったですが 😅 2日目は朝から快晴で☀️、心地よい巡礼でした。この日からポツリポツリとお話ができる人が増えて、巡礼の良さを体験でき始めました。
✍🏻 ヴァイラン (Vairão) から バルセロス (Barcelos) まで歩いた備忘録はこちらのページ 👉🏻 ヴァイラン (Vairão) 〜 バルセロス (Barcelos)
3日目👉🏻 バルセロス (Barcelos) 〜 ポンテ・デ・リマ (Ponte de Lima)
巡礼という歩き方にもなれて来ましたが、緊張感が薄れたためなのか、少し疲れを感じるようになりました。いつもは目的地に着いた後で、ガッツリと街を散策するのに、ポンテ・デ・リマ (Ponte de Lima) ではその気持ちが湧かず 😞
✍🏻 バルセロス (Barcelos) から ポンテ・デ・リマ (Ponte de Lima) まで歩いた備忘録はこちらのページ 👉🏻 バルセロス (Barcelos) 〜 ポンテ・デ・リマ (Ponte de Lima)
4日目👉🏻 ポンテ・デ・リマ (Ponte de Lima) 〜 トゥイ (Tui)
この巡礼で一番長い距離を歩きました🚶🏻ヘロヘロでしたが 💦 Tui まで来て大正解でした。トゥイ (Tui) の街並みが、この巡礼で一番お気に入りです 😁
✍🏻 ポンテ・デ・リマ (Ponte de Lima) から トゥイ (Tui) まで歩いた備忘録はこちらのページ 👉🏻 ポンテ・デ・リマ (Ponte de Lima) 〜 トゥイ (Tui)
5日目👉🏻 トゥイ (Tui) 〜 レドンデーラ (Redondela)
この日初めて予定していたアルベルゲに泊まることができず、あたふた 😱 この後の日程は、この境遇がトラウマとなり、歩くペース (目的地) を決めることに。まぁ、公共のアルベルゲに泊まれなくても、私営のアルゲルゲやホステルはあるのでそれほど問題ではないのですが 😅 個人的には、目的地に着いてからの宿探しは、ほんと疲れました😞
✍🏻 トゥイ (Tui) から レドンデーラ (Redondela) まで歩いた備忘録はこちらのページ 👉🏻 トゥイ (Tui) 〜 レドンデーラ (Redondela)
6日目👉🏻 レドンデーラ (Redondela) 〜 ポンテベドラ (Pontevedra)
前日の苦い経験から 😁 この日は距離を稼がず、ガイドブックに載っている隣の町までと思って歩いていたら、11:00am まえにポンテベドラ (Pontevedra) に到着 😲 明らかに歩き足りない 😅
次の街まで行くことも考えましたが 🤔 一度決めた目的地を変更するにはお尻が重く 💦 この日はここでストップ。でもポンテベドラ (Pontevedra) の旧市街は思いの外観光するとこらがたくさんあり、結果的にはいい選択でした 😉
✍🏻 レドンデーラ (Redondela) から ポンテベドラ (Pontevedra) まで歩いた備忘録はこちらのページ👉🏻 レドンデーラ (Redondela) 〜 ポンテベドラ (Pontevedra)
7日目👉🏻 ポンテベドラ (Pontevedra) 〜ポンテセスーレス (Pontecesures)
この日は前日の経験をいかしフレキシブルな予定を組みました。最初の予定では Caldas de Reis まででしたが、Caldas de Reis に着いたのはお昼だったで、思い切って次の街まで行くことにしました。
途中暑くてフラフラでしたが ☀️😎💦 16時過ぎに ポンテセスーレス (Pontecesures) に到着。ポンテセスーレス (Pontecesures) からパドロン (Padrón) までは、1時間ほど掛かります。
ここで悩みました 🤔 進むべきか、ここで泊まるべきなのか 🤔 そこで頭の中をよぎったのは 2日前のレドンデーラ (Redondela) の状況です。パドロン (Padrón) まで行って公共のアルベルゲに泊まれなかったとき、宿探しはちょっときついかも 🤔❓ということです。
あとから思えは パドロン (Padrón) まで行っておくべきでした 😞 なぜならパドロン (Padrón) は、この巡礼の旅、聖ヤコブにとって重要な街だからです。でも当日は安易に考えて、“まぁ教会は明日の朝見ればいいかぁ🤔” でした。でも次の日の朝はまだ教会は開いておらず 😢
✍🏻 ポンテベドラ (Pontevedra) からポンテセスーレス (Pontecesures) まで歩いた備忘録はこちらのページ 👉🏻 ポンテベドラ (Pontevedra) 〜ポンテセスーレス (Pontecesures)
8日目👉🏻 ポンテセスーレス (Pontecesures) ~ サンティアゴ・デ・コンポステーラ (Santiago de Compostela)
当初の予定どおりサンティアゴ・デ・コンポステーラに着きました。巡礼している途中でサンティアゴ・デ・コンポステーラに着けば “泣ける 😭 のでは 🙄❓” と思った時もありましたが、実際のところは、“まったく感動無し” 😅 あまりの観光客さんの多さにドン引きでした 😵
巡礼者事務所でクレデンシャルを申請するにあたり、事務所に行く時間帯は重要だと思いました。
今回はサンティアゴ・デ・コンポステーラに着いた後、少しだけ余韻に浸り ➡️ この日泊まるためのアルベルゲ探し ( Seminario Menor) ➡️ 巡礼者事務所に行きました。
簡単に (短時間で) 申請は終わるのかな 🤔❓と思っていたら、待つこと 2時間以上。巡礼者多すぎ 😅 まぁ、待っている間に、巡礼路で出会った人たちと再開できたりして、悪くはないのですが。
翌朝巡礼者事務所が開く直前に行った方が、待ち時間は少ないと思われます。でも、翌朝早く起きるのは、ちょっと大変かも 😆
✍🏻 ポンテセスーレス (Pontecesures) から サンティアゴ・デ・コンポステーラ (Santiago de Compostela) まで歩いた備忘録はこちらのページ 👉🏻 ポンテセスーレス (Pontecesures) ~ サンティアゴ・デ・コンポステーラ (Santiago de Compostela)
✍🏻 翌日はサンティアゴ・デ・コンポステーラ (Santiago de Compostela) で朝の礼拝 👉🏻 ボタフメイロ (botafumeiro) を見学
サンティアゴ・デ・コンポステーラの 2日目は朝から大聖堂へ行きました。朝の礼拝で楽しみにしていたことは、ボタフメイロ (botafumeiro) 以外に、巡礼者 (巡礼者事務所でクレデンシャルを申請した人) の巡礼出発点と国籍を読み上げてくれることです。
いよいよミサで巡礼者 (巡礼者事務所でクレデンシャルを申請した人) の巡礼出発点と国籍を読み上げてくれる時間になりました。ポルトから日本 🇯🇵 と言っていた✌🏻ような🤔❓絶対自分のことだと思いたい 😄
この巡礼の旅を終えてみると、今までにない心地よさがありました 😊 巡礼に行かなければ出会うことがなかったであろう、出身地(国)、性別、年齢も異なる人と同じ目的を持って歩く 🚶🏼♀️🚶🏻 ということの素晴らしさを知りました。また機会があればカミーノの路へ 😉
✍🏻 聖地サンティアゴ巡礼に関する巡礼トポ&書籍.
今回使った巡礼トポは 👉🏻 Amazom.co.jpでも購入が可能のようです。
巡礼トポは「毎年、改訂版が売り出されるの?」メインに関しては、ほとんど変更はないんだろうけれど、購入するときは発売日もチックした方がいいかも 🙄
楽天市場ブックスならこちら 👉🏻 聖地サンティアゴ巡礼に関する巡礼トポ&書籍
✍🏻 ポルトからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、ポルトガルの道 (238.1km)🚶🏻を 8日間かけて巡礼した時の日記。
✍🏻 ポルトガルの道 (252.4km) を巡礼した時の道具 (持ち物) 覚書
✍🏻 ポルトからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、ポルトガルの道 (238.1km)🚶🏻を 8日間かけて巡礼したときに宿泊したアルベルゲの位置を Google Map に 👉🏻 まとめています
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