2年ほど前からロープの痛みが激しくなり、昨年 (2018) の夏以降自分のロープを使うことはなくなっていたので、新しくクライミングロープを購入することにしました。
過去に使っていたロープは、
👉🏻 BEAL DIABLO 9.8mm UNICORE, 80m
どちらのロープもベアール社 (BEAL)です。
クライミングロープを選ぶときの基準は、
✅ NUMBER OF FALLS (UIAA耐墜落回数 ➡️ 多い方がよい )
✅ Impact Force (最大衝撃荷重の値 ➡️ 小さい物がよい)
が最も重要なポイントだと思います。
クライミングロープを選ぶときの個人的な基準は、
1️⃣ 使用目的:フリークライミングなのかアルパインクライミングなのか
2️⃣ ロープ径
3️⃣ ロープのコーティング
4️⃣ ロープの重さ (WEIGHT PER METER)
5️⃣ 値段
かな 🤔❓
1️⃣ 使用目的に関しては、ガチのアルパインクライミングに行く予定はなく、年間一度ぐらい行くか行かないかのマルチピッチクライミングも、ボルトがすでに打たれているクライミングルートを登るぐらいなので、シングルピッチでかつボルトが打たれているルートを登ることを想定して、選んでいます。
2️⃣ ロープ径に関しては、現時点 (2019年) では、10mm 以下のもの、9.8~9.5mm ぐらいが使いやすく感じています。ただし 9.5mm だとビレイするときに滑りやすいので注意が必要だとも感じています。特定の人とクライミングに出かけるなら、自分のクライミングスタイル&細いロープの特徴を理解してくれる可能性が高いので、9.5mm 以下のロープを使いたいんだけれど、不特定多数 (初心者も含む) の人とクライミングに出かける自分にとって、9.5mm 以下のロープを購入する選択はハードルが高いです。
3️⃣ ロープのコーティングに関しては、ドライコートは必須です。雨が降れば登らないからドライコートはいらないという考えは、賛同しかねます。この前なんて、ロープに飲み水をこぼして、ロープを濡らしてしまったクライミング友がいました 😆
4️⃣ ロープの重さはできるだけ軽いもの。
5️⃣ なんだかんだと言っても、最終的な判断は値段になりますね 😅
新しいクライミングロープを購入するにあたり、候補はエーデルリッド (Edelrid) 社でしたが、値段等も含めて自分の求めるスペックにあうものが、お店にはなく断念。
マムート (Mammut) 社とミレー (Milet) 社のものは、クライミング友が使っているロープを何度か使わさせてもらいましたが、衝撃吸収度の問題なのか 🤔 固いイメージがあり、なんとなく自分好みではなく断念。
ペツル (Petzl) 社の 9.5mm ARIAL DRY はお気に入りですが、コスト的にパス。その他のペツル (Petzl) 社のロープはクライミングジムで使っているんだけれど、少し不満がありこれも断念。
最終的には、ベアール社 (BEAL) のロープに関してこれといって不満はなかったので、今回もベアール社 (BEAL) のロープを購入することにしました。
9.1mm Joker Dry Cover は使ったことがあり、いい感じでしたが、如何せん、9.1mm 😀 OSトライなどではいいけれど、限界グレードを上げて行くクライミングには向かない 🤔 気がして断念。 Stinger III 9.4 mm はお店になかったので、これも断念。
スペックと値段の兼ね合いで、9.7 Booster III Dry Cover, 70m を購入することにしました。当初は 80m を検討していましたが、前日にクライミング友が、それも2人、80m を購入して (想定外) 😆 お店に在庫がなかったので、今回は 70m を購入しました 😆
✏️:BEAL 9.7mm Booster III Dry Cover, 70m (159€)
Booster III Dry Cove 9.7mm
1️⃣ WEIGHT PER METER 61g
2️⃣ WEIGHT PER ROPE 4270g
3️⃣ NUMBER OF FALLS 8 (UIAA耐墜落回数 ➡️ 多い方がよい )
4️⃣ DYNAMIC ELONGATION 38%
5️⃣ Impact Force 7.3kN (最大衝撃荷重の値 ➡️ 小さい物がよい)
このロープは今まで使っていたロープとは違い、ロープのカラー (模様) が半分の長さで、非対称になるモデルです。
スペック的には DIABLO 9.8mm UNICORE, 80m よりも、少しだけ、高い感じですね
DIABLO 9.8mm UNICORE
1️⃣ WEIGHT PER METER 61g
2️⃣ WEIGHT PER ROPE 4880g
3️⃣ NUMBER OF FALLS 5 (UIAA耐墜落回数 ➡️ 多い方がよい )
4️⃣ DYNAMIC ELONGATION 37%
5️⃣ Impact Force 8.2kN (最大衝撃荷重の値 ➡️ 小さい物がよい)
FLYER II もスペック的にはいいけれど、欠点は重い 😅 利点でもあるけれど、フォールした時に、ロープがかなり伸びる。このロープの特徴が分かっていれば、いいロープだと思います。
FLYER II 10.2MM 60M DRY
1️⃣ WEIGHT PER METER 65g
3️⃣ NUMBER OF FALLS 9 (UIAA耐墜落回数 ➡️ 多い方がよい )
4️⃣ DYNAMIC ELONGATION 37%
5️⃣ Impact Force 7.4kN (最大衝撃荷重の値 ➡️ 小さい物がよい)
最近のロープは以前と比べてロープ径が細くなり、軽いものが増えて来ましたが、どうなんでしょうかね 🤔 初級者のジム友が 9.5mm、且つ、コーティングがない “とあるブランド” のロープを購入しているのをみて、驚きました 😲 重さで選んだとのこと。
個人的には、初級者の間はロープ径が 10mm 以上の方が、ビレイしやすく、いいような気がしています。ロープ径が細くなると、ロープが滑りやすく、クライマーを上手く止められない気がするので。とは言え、ビレイディバイスも含め、技術が進化しているので、細くても現在ではなんら問題はないのかな 🤔
その他気が付いたことは、最近はクライミングロープを購入しても、ロープバックとして使えるものは付いて来ないんですね。ディアブロ (DIABLO 9.8mm UNICORE, 80m) を購入した時なんて、簡易的なロープバックとロープを広げるシートまで付いてきたのに。
👉🏻 ディアブロ (DIABLO 9.8mm UNICORE, 80m) を購入 ➡️ 使ってみた感想
個人的に使い勝手が良さそうなロープバックは、使う用途にもよるけれど Folo (Beal) かな。個人的にオススメしていないのは、Bolsa (Petzl) ですね。Bolsa (Petzl) のなにが気にくわないかって、肩ひもの弱さ (切れやすさ) ですね。ショルダーバッグタイプなのに、肩紐が切れやすいって、致命的だと思う。
ブースターⅢ (Booster III) の使用感に関しては随時更新予定
2019.5.1 外岩クライミング (Krappenfels) 使用開始
以前使っていた BEAL DIABLO 9.8mm UNICORE よりも 0.1mm だけ細いのに、それ以上に細く感じる。ロープが新しく、コーティングロープのためなのか、グリグリ (GRIGRI 2 ) を使っていても、ロープ出しがスムーズに感じる。細いロープの特徴の滑りやすさなのかな 🤔❓でも、これと言って不安は感じませんでした。
2019.5.26 外岩クライミング (Krappenfels)
ロープを新しくしたためか 😁 ロープワークもスムーズにでき La Baie des Anges (7c+) が登れました 😁
2020.6.1 外岩クライミング (Martinswand)
普段は 70m のロープで困らないんだけれど、久しぶりに Martinswand に登りに行ったら、Versant Sud (5c+) を登った時に、ロープが足りませんでした。やはり 80m にしておくべきだったのかも 🙄
2021.8.31 外岩クライミング (Kronthal)
ロープの端が痛んできたので 4m ぐらいカットした。使用してから 2年4ヶ月 ほどですね。以前使っていた BEAL FLYER II (60m) や DIABLO 9.8mm UNICORE (80m) は 3年ほど使ってロープの痛みがひとくなった部分をカットしたことを考えると、少し痛みが早いです。でも、トライしているルートが難しく、ボルトとボルトの間隔も長く、フォールする回数もおおいのでしょうがないのかも。
2021.12.31 外岩クライミング (Kronthal)
ストラスブールに引っ越してきてから初めて年末に外岩クライミング。壁がシケシケいいパフォーマンスは出来なかったけれど、思い出に残るクライミングでした。と終わるところでしたが、ロープをみると、外側がひどく痛んでいたので、2m ほどカットしました。ということは、少なくともこのロープは 64m 有るか無いか。大きな壁で登るときは注意が必要だなぁ。
2024.3.30 外岩クライミング (Kronthal)
ついに目標にしていた「De la terre à la Une (8a)」を完登!あまりにロープの痛みが激しく、昨年から使うことを躊躇していたけれど、これで思い残すことがなく、ロープの痛みが激しい部分をカットした。残りは50mぐらいかも。使用時は注意が必要。
✍🏻 2本のクライミングロープ BEAL FLYER II 10.2mm, 60m 🆚 BEAL DIABLO 9.8mm UNICORE, 80m を使ってみた、個人的な感想 (2019)
1️⃣ 使い方や使用頻度、ロープの質 (例えば、コーティングされているのか、いないのか) にもよるけれど、大雑把に言って、週末に外岩クライミングに行くぐらいの頻度なら、コーティングされているロープの寿命は3〜4年ぐらい 🤔❓プラス、傷んだ末端部分を切ることによって、さらに1〜2年、使うことが可能 🤔❓ かも、という感じです。
2️⃣ 使用年数に限らず、ロープの変形等、ロープに傷みがある場合は、傷んでいる箇所を切除すつことをオススメします。この前なんて、外岩クライミング友は、新しいロープを購入して2ヶ月ほど使った後、岩との接触面での問題なのか、ロープの外被がそれなりにほころび、泣く泣くロープをカットしていました。
3️⃣ 年々技術は進化しているので、なかなかどのロープがオススメなのか、一概に言うのが難しく感じますね 🙄 クライミング友のロープを借りて登る時は、ロープのメーカーや種類 (コーティングされているのか、いないのか) などを聞いています 😁
✍🏻 ロープのヘたり (寿命) とは 🙄❓
1つの指標として、ロープを親指と人差し指でつまんだときに、輪っかができるか ⬇️ 輪っかができないか ⏬ で見分けることができます。まぁ、2枚目の写真にあるロープはすでに外被もボサボサになっているので、ロープが傷んでいることは明らかですが 😅😅 写真に撮るとこんなに外被の違いもわかるんですね 😲
傷んでいるロープ ⬇️
✍🏻 クライミングロープ BEAL FLYER II (60m) を 👉🏻 使ってみた感想
✍🏻 ディアブロ (DIABLO 9.8mm UNICORE, 80m) を 👉🏻 使ってみた感想
BEAL (ベアール) のクライミングロープ、ブースターIII (Booster III 9.7mm) や スティンガーIII (Stinger III 9.4mm) は Amazon.co.jp でも購入可能ですね。
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