指先が悲鳴を上げても、岩の前に立つ:Baume-les-Dames・Quint、2日目の記録

前日に引き続き、快晴のクライミング日和となりました。気力は十分。ただ、すでに指先に違和感を感じていました。2日続けての石灰岩は、ヴォージュ山脈の砂岩とは異なる負荷を指先にかけてきます。それでも岩の前に立てば、自然と気持ちは前を向くものです。 


午前中はガスがかかり、陽射しがなく肌寒い状態だったため、南東向きで日当たりの良いSous-Buenではなく、前日と同じRocher du Quintへ向かいました。

Ethique et toc

trompe l'oeil (6a) m.FL

前半の垂壁凹部をどう処理するかがこのルートのポイントです。凹の抜け口が核心部になりますが、焦らず足をしっかり上げれば、遠く見えるホールドにも手が届きます。「落ち着いて足を使う」という石灰岩クライミングの基本を再確認させてくれる、丁寧に登りたい一本でした。

merci les filles (6a+) m.OS

前半のトラバースが予想以上に手強く、ルートファインディングに時間がかかりました。後半の垂壁パートも、丁寧にフットホールドを探せるかどうかが鍵。全体を通してグレード以上の充実感があり、なかなか良いルートでした。

à chacun son diamant (7b+) mlead-敗退

本来トライするつもりだったのは隣の fièvre jaune (7a) でしたが、確認が不十分なままロープを結んでしまい、気づけば別のルートに取り付いていました。薄かぶりで一手が遠く、足ホールドも磨かれていて滑る。何度か試行錯誤しましたが、すでに痛み始めていた指先の限界もあり、敗退となりました。ルートをしっかり確認してからトライする、という基本の大切さを改めて感じた一便でした。


fièvre jaune (7a) mlead-敗退

気を取り直して本来の目標ルートへ。しかし離陸からすでに難しく、ムーブの組み立て方が見つからないまま2ボルト目で敗退。前のルートですでに手も足も指先の感覚が限界に近かったことを差し引いても、手強いルートでした。「何かムーブがあるはず」という予感だけを残して、次回への宿題となりました。


la balayette magique (5c) m.OS

仲間にトラブルがあり、お助けでロープをかけに行くことになりました。離陸はパワフルですが、ボルト間隔が広めでも落ち着いて登れば問題ありません。こういうイレギュラーな場面でも、焦らず対応できるかどうかが問われます。


17時、クライミング終了。グレード的な成果は出ませんでしたが、遠征先ではこういう日もあります。2日間、指先が悲鳴を上げながらも岩に向き合えたことで、久しぶりの石灰岩の感触はしっかり取り戻せました。

この夜は本場のカルボナーラ 🍝 

前日の夕食が私の日本風カレーライスなら、2日目の夜はローマ出身のイタリア人クライミング仲間 (Pie) の番でした。作ってくれたのは、本場のカルボナーラ。 驚いたのは、牛乳も生クリームも一切使わないこと。卵とペコリーノチーズ、グアンチャーレ(豚ほお肉)だけで仕上げる、シンプルで力強い味でした。「これが本物か」と思わず唸りました 😋 カルボナーラのレシピは 👉🏻 こちらにまとめています。


2日間を振り返って 

天候には恵まれた2日間でしたが、クライミングのパフォーマンスとしては正直悔しい結果でした。3ヶ月ぶりのクライミング、そして久しぶりの石灰岩。2日目ともなると、手も足も指先が限界に近い状態でした。 

それでも、岩場での思いがけない再会があり、前日は日本風カレーライスを、この夜は本場のカルボナーラを囲んで、イタリア人クライミング仲間とさまざまな話ができた週末でした。クライミングの「成果」だけが遠征の価値ではない、と改めて感じます。お誘いありがとうございました。またBaume-les-Dames の岩に会いに来ます。


活動内容:And・Pie・Rub・Mar・👱🏻‍♀️🇫🇷 (Fréd)、premier pas (5b,5c) OS・trompe l'oeil (6a) m.FL・merci les filles (6a+) m.OS・la balayette magique (5c) m.OS

0コメント

  • 1000 / 1000