快晴の朝、Rifugio Dibona (2083m) の前に立ち、見上げたのは、目の前にそびえ立つトファーナ・ディ・ローゼス (Tofana di Rozes 3225m) の圧倒的な大岩壁。そのスケールに思わず息をのみ、「いつかこの壁をクライミングで登りたい!」という気持ちが、一気に胸の奥から湧き上がってきました。
2016年はクライミングの機会がほとんどなく、クライミングに対するモチベーションが下がっていました。それでも、この大岩壁を目にした瞬間、忘れかけていた情熱が鮮やかに蘇りました。
美味しい朝食を済ませ、8時に出発。今日は Rifugio Dibona (2083m) から Tofana di Rozes (3225m) まで標高差 (1142m) のロングトレッキングです。
Rifugio Dibona からヴィア・フェラータのスタート地点へ
Rifugio Dibona からフェラータの取り付きまでは約1時間。途中で少し道を迷いましたが、無事に到着。ヴィア・フェラータの入口は、いきなりトンネル!ここは ヘッドランプ(🔦)が必須 です。
準備をしていると、かっぷくの良い陽気なイタリア人から「頑張って!」と片言の日本語で声をかけられ、お互いの健闘を誓い合い記念写真 📸 こんな交流も山旅の醍醐味ですね。
Giovanni Lipella (VF4C) の魅力と絶景
ヴィア・フェラータ自体の難易度はそれほど高くなく、じわじわと高度を上げながら 大きな岩壁を巻くように進んでいくルートです。ただし長く、体力勝負の面もあります。
登り始めて1時間ほどで目に飛び込んできた Val Travenanzes の絶景 は、これまで見たどの景色よりも壮大で思わず涙が出そうでした。
人気ルートかつ土曜日ということもあり、多くの登山者で賑わっており、ところどころ垂壁では待ち時間もありました。
でも、その間も絶景に囲まれているので苦になりません。
フェラータが終わり、ここからが個人的な核心部 🙂 頂上までの登りがきつい 😉 風が吹けば寒いし、陽がさせば暑い
ヴィア・フェラータが終わると、ここからが個人的な核心。山頂までの登りは標高3000mを超える高度もあって、体力的にかなり堪えます。さらに風が吹けば寒く、日差しが出れば暑いという、まさに自然の厳しさを感じる時間でした。
ようやくたどり着いた山頂。雲が多くて展望は今ひとつでしたが、達成感は格別。軽食をとってしばし余韻に浸りました。
下山とRifugio Giussani の夜
Tofana di Rozes にはロープウェイはありません。日本の山のように、自力でしっかり下山です。
昨日登った Punta Anna ~ Tofana di Mezzo の稜線を見渡し、「あのルートを歩いたのか…」と感慨深く振り返りました。
下りはガイド付きのツアーグループに続いて進みましたが、このガイドさんのペースが驚くほど速い!お客さんを置き去りにする勢いで下っていきました 😅
15時前に Rifugio Giussani (2600m) に無事到着。予定以上に順調なペースに自分でもびっくり。残念ながら Rifugio Dibona の今夜の予約は満室で取れなかったため、そのまま Giussani に泊まることになりました。
テラスで🍺を片手にゆったりとした時間を過ごし、夕食を堪能(Dibona には及ばなかったですが、十分美味)。
夕方には雨がパラつき、Rifugio 内はそれなりの混雑でしたが、山の夜ならではの穏やかな時間を楽しめました。
✍🏻 えっ‼️まじで 😵 ハプニングが発生 😆 翌日はやむをえず 😅 コルティーナ・ダンペッツォ (Cortina D’ampezzo) で休息
0コメント