ストラスブールのクリスマスマーケット2025
ストラスブールに冬の訪れを告げる、世界的に有名なクリスマスマーケット。2025年の開催に向けて、街はすでに準備を始めています。今年はどんな感動が待っているのでしょうか?一足早く、今年のテーマやイルミネーションの情報をお届けします。
🎄 まずは最新のツリー到着の様子から!
ストラスブールのクリスマスマーケットの象徴ともいえる、クレベール広場の巨大クリスマスツリー2025年バージョンが、10月24日(金)についに到着しました。設置直後は「少し形がいびつかも」と思うかもしれませんが、これから職人たちの手で丁寧に整えられ、ライトやオーナメントが飾られると、まるで絵本の1ページのような幻想的な光景に変化します。詳しい様子や準備の裏話は、こちらのブログで紹介しています 👉🏻 ストラスブール・クリスマスマーケット2025 クレベール広場に巨大ツリーが到着
クレベール広場のクリスマスツリー 2025
旧市街を彩るクリスマスイルミネーション、今年は一足早く点灯!
例年、クリスマスマーケットの開幕と同時に点灯するイルミネーションですが、今年は、クリスマスマーケットの開幕を待たずに、イルミネーションがひと足早く灯ります。11月21日 (金曜日) から、ストラスブール商店主協会(Vitrines de Strasbourg)が中心となって、旧市街の通りや広場を彩る伝統的なイルミネーションが順次点灯します。
これは、15年前のスタイルに戻り、観光客で賑わう前の週末に、地元の人たちがゆっくりと灯りを楽しめるようにとの配慮だそうです。
つまり、
街のイルミネーション点灯:11月21日 (金曜日)
クレベール広場の大きなツリー点灯:11月26日 (木曜日) =クリスマスマーケット開幕日
メルシエール通りの「音楽の天使」やアルバルド通りの「バカラのシャンデリア」など、街じゅうが少しずつ輝きを増していく様子は、初めて訪れる人はもちろん、地元の我々にとっても冬の到来を告げる大切な瞬間です。
ギャラリー・ラファイエット クリスマスツリー 2025 LANCEL
改めて、ストラスブールのクリスマスマーケット2025
― フランス最古の「クリスマスの首都」、冬の灯りが再びともる ―
フランス・アルザス地方の中心都市ストラスブールでは、今年も待ちに待った「クリスマスマーケット (Marché de Noël 2025)」の季節がやってきます。 1750年に始まり、270年以上の歴史を誇るこのマーケットは、フランス最古にして、今もなおヨーロッパ中から多くの人々を惹きつけ続けています。街全体が光と温もりに包まれる様子は、まさに「クリスマスの首都」と呼ぶにふさわしい光景です。
そして今年は、誰もが快適に楽しめるクリスマスマーケットを目指し、新しい取り組みも始まりました。
休息ゾーン (Zone de répit) が新設され、疲れた訪問者や高齢の方、小さな子ども連れの家族がゆっくり休めるようになります。場所は、クレベール広場(Place Kléber)の中心に建つアウベット(Aubette)――Apple Storeなど多くのショップが入る建物の中に設けられます。
さらに、バリアフリー化の面でも改善が進みます。移動に不便を感じる人のための優先レーンや案内の工夫がなされ、すべての人が安心してマーケットを楽しめる環境が整えられます。
ストラスブールの「クリスマスの首都」は、ただ美しいだけでなく、“誰にとってもあたたかい場所”へと進化しています。
🎄 2025年のテーマは「原点回帰」:アドベントリースに込められた想い
2025年のテーマは、シンプルに言えば「原点回帰(Retour aux sources)」です。アルザスの温かい伝統に立ち返り、「自然、伝統、地域への定着(Nature, tradition et ancrage local)」を大切にした、心温まるマーケットが展開されます。
このテーマを象徴するのが、アドベントリース(couronne de l’Avent)。平和(Paix)、希望(Espérance)、喜び(Joie)、愛(Amour)の4つの願いが込められたキャンドルは、ストラスブールが届ける「穏やかで、心の通うクリスマス」を象徴しています。
クレベール広場のツリーにも込められた、4つの想い
今年のツリーの装飾にも、アドベントリースの精神が表現されています。
キャンドル (L'espérance 希望)
ハト (La paix 平和)
アルザスの小さな家 (La convivialité 親睦/アットホーム )
ケルシュ柄のハート (L'amour 愛)
自然素材を使った装飾と柔らかな光が、アルザスの素朴で優しい冬の雰囲気を演出。夜のライトアップはもちろん、昼間に見る装飾の繊細さにも注目してみてください。
市庁舎の中庭に巨大なアドベント・クランツ (待降節のリース) が設置
今年は、市庁舎の中庭にも巨大なアドベントリース (couronne de l’Avent) が登場します。4本のキャンドルが週ごとに点灯し、希望・喜び・平和・愛を静かに灯していきます。もしかするとこれは初めての試みなのかも?
クリスマスマーケット開催日程と時間
開催期間:2025年11月26日(水)〜12月24日(水)
時間:毎日11:30〜21:00
*11月26日は14:00から/12月24日は18:00まで
クリスマスイルミネーションは、2025年11月21日 (金) 〜 2026年1月5日 (月) まで行われます。
クリスマスイルミネーション点灯式:
日時: 11月21日(金)18:00
場所: グーテンベルク広場
ゲスト:アンヌ・シラ (Anne Sila):
歌のオーディション番組『ザ・ヴォイス』シーズン4で広く知られるようになり、ディズニー映画『ムファサ:ザ・ライオン・キング』で、人気キャラクターナラの声(歌唱)を担当。また、Pascal Obispoのミュージカルの出演者としても活躍。11月21日 (金) のイルミネーション点灯式にて、ピアニスト Riadh Khodri 氏と共に、スペシャルなミュージカルショーを披露する予定。
期間中、旧市街の広場や路地では、さまざまなマーケットが開かれます。 クレベール広場では伝統的な木工やオーナメントが並び、ブロイ広場では温かなワインと香ばしい焼き菓子の香りが漂います。夕暮れになると、ストラスブール大聖堂を背景に、無数の光が街を包み込みます。
ストラスブールで過ごす、アルザスの冬旅
アルザスの冬は寒さの中にも不思議な温もりがあります。
街角のショーウィンドウには星やリースが飾られ、石畳の通りを歩くだけで心が弾みます。
初めて訪れる方には、日没後のライトアップをぜひおすすめします。イルミネーションが反射する運河や、香ばしいヴィノ・ショー(ホットワイン)の香り――五感で楽しむ冬の時間が流れています。
過去の様子はこちらからどうぞ: 👉🏻 2024年版ブログ編 👉🏻 2024年版動画編
公式サイト👉🏻 Noël à Strasbourg
準備中の街を歩けば、クリスマスの気配をあちこちで感じることができます。枝を整える職人の姿、リースを掲げる作業員の手、通りに漂うヴィノ・ショーの香り…。それらすべてが、これから訪れる冬の温もりを予感させてくれます。 クリスマスマーケットの開幕まで、あと少し。今年もまた、この街に心を灯す季節がやってきます。
ストラスブールのクリスマスマーケットは訪れる人々に温かい時間を届けてくれるでしょう。フランスの冬を代表するこのイベントは、単なる観光地ではなく、「一年の終わりに心を整える場所」のようにも感じられます。 歴史ある街とともに過ごすひととき――それが、ストラスブールが今も愛され続ける理由なのかもしれません。
【2025年版】コルマール (Colmar) のクリスマスマーケット開催日程まとめ
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