ストラスブールのクリスマスマーケット2025
ストラスブールに冬の訪れを告げる、世界的に有名なクリスマスマーケット。2025年の開催に向けて、街ではすでに準備が始まっています。今年はどんな感動が待っているのでしょうか?一足早く、今年のテーマやイルミネーションの情報を、随時お届けします。
Image@NotebookLM
🆕 ストラスブールのクリスマスマーケット 2025 の様子はブログ 👉🏻 2025年ストラスブール クリスマスマーケット2025|原点回帰の冬 動画 👉🏻 Marché de Noël de Strasbourg 2025 にまとめています。
ストラスブールのクリスマスイルミネーション点灯式に参加してきました。まだクリスマスマーケットの開幕前 (2025.11.21) ですが、街はすでに冬の光に包まれ、旧市街は歩くだけで胸が高まる雰囲気でした。
クリスマスイルミネーション点灯式動画は 👉🏻 こちら
点灯式の会場には、冷え込みの中にも関わらず、多くの人が集まり、今年のオープニングを待ちわびる温かな空気に満ちていました。ゲストには、『ザ・ヴォイス』で知られ、ディズニー映画『ムファサ:ザ・ライオン・キング』でナラの歌声を務めたアンヌ・シラ(Anne Sila)さんが登場。ピアニストの Riadh Khodri 氏と共に披露された特別ステージは、柔らかい歌声がイルミネーションの光に溶け込むようで、とても印象的でした。
さらに、子どもたちだけで構成されたゴスペルグループの歌声も響き、これまでのオープニングよりも“地元の人たちと迎える始まり”という温かさを強く感じました。
——と、ここまでは順調な点灯式でしたが、実はこんな一幕も。
カウントダウン後、ゲストが点灯ボタンを押した瞬間、なんと 👉🏻 ボタン台のテーブルが崩壊!
一瞬「え?」という空気に包まれつつも、会場にはすぐに笑いが広がり、思わず肩の力が抜けるような和やかなムードに。こうした“ちょっとしたハプニング”も含めて、ストラスブールらしい温かさがありました😆
クリスマスマーケット自体はまだ始まっていませんが、街はすでに十分にクリスマス気分。来週水曜日の開幕に向けて、ストラスブールは本格的なクリスマスシーズンへ動き出しています。
ギャラリー・ラファイエット クリスマスツリー 2025 LANCEL
ギャラリー・ラファイエットでは、一足早くクリスマスイルミネーションが灯り始めました。旧市街全体の点灯より少し早いこの光は、私たちに冬の訪れをそっと知らせてくれるように感じます。
🎄 2025年版クリスマスツリー到着の様子から!
ストラスブールのクリスマスマーケットの象徴ともいえる、クレベール広場の巨大クリスマスツリー2025年バージョンが、10月24日(金)についに到着しました。運び込まれた直後は少し無骨に見えるツリーも、これから職人たちの手で丁寧に整えられ、ライトやオーナメントが飾られると、まるで絵本から飛び出したような幻想的な光景へと姿を変えます。詳しい様子や準備の裏話は、こちらのブログで紹介しています 👉🏻 ストラスブール・クリスマスマーケット2025 クレベール広場に巨大ツリーが到着
クレベール広場のクリスマスツリー 2025
改めて、ストラスブールのクリスマスマーケット2025
― フランス最古の「クリスマスの首都」、冬の灯りが再びともる ―
フランス・アルザス地方の中心都市ストラスブールでは、今年も待ちに待った「クリスマスマーケット (Marché de Noël 2025)」の季節がやってきます。 1750年に始まり、270年以上の歴史を誇るこのマーケットは、フランス最古にして、今もなおヨーロッパ中から多くの人々を惹きつけ続けています。街全体が光と温もりに包まれる様子は、まさに「クリスマスの首都」と呼ぶにふさわしい光景です。
旧市街を彩るクリスマスイルミネーション、今年は一足早く点灯!
例年、クリスマスマーケットの開幕と同時に点灯するイルミネーションですが、今年は、クリスマスマーケットの開幕を待たずに、ひと足早く灯ります。11月21日 (金曜日) から、ストラスブール商店主協会(Vitrines de Strasbourg)が中心となって、旧市街の通りや広場を彩る伝統的なイルミネーションが順次点灯します。
これは、15年前のスタイルに戻り、観光客で賑わう前の週末に、地元の人たちがゆっくりと灯りを楽しめるようにとの配慮だそうです。
つまり、
11月21日 (金曜日):街のイルミネーション点灯
11月26日 (水曜日): クリスマスマーケット開幕日=クレベール広場の大きなツリー点灯
メルシエール通りの「音楽の天使」やアルバルド通りの「バカラのシャンデリア」など、街中が少しずつ輝きを増していく様子は、初めて訪れる人はもちろん、地元の我々にとっても冬の到来を告げる大切な瞬間です。
🎄 2025年のテーマは「原点回帰」:アドベントリースに込められた想い
2025年のテーマは、シンプルに言えば「原点回帰(Retour aux sources)」です。アルザスの温かい伝統に立ち返り、「自然、伝統、地域への定着(Nature, tradition et ancrage local)」を大切にした、心温まるマーケットが展開されます。
このテーマを象徴するのが、アドベントリース(couronne de l’Avent)。平和(Paix)、希望(Espérance)、喜び(Joie)、愛(Amour)の4つの願いが込められたキャンドルは、ストラスブールが届ける「穏やかで、心の通うクリスマス」を象徴しています。
クレベール広場のツリーにも込められた、4つの想い
今年のツリーの装飾にも、アドベントリースの精神が表現されています。
キャンドル (L'espérance 希望)
ハト (La paix 平和)
アルザスの小さな家 (La convivialité 親睦/アットホーム )
ケルシュ柄のハート (L'amour 愛)
自然素材を使った装飾と柔らかな光が、アルザスの素朴で優しい冬の雰囲気を演出。夜のライトアップはもちろん、昼間に見る装飾の繊細さにも注目してみてください。
市庁舎の中庭に巨大なアドベント・クランツ (待降節のリース) が設置
今年は、市庁舎の中庭にも巨大なアドベントリース (couronne de l’Avent) が登場します。4本のキャンドルが週ごとに点灯し、希望・喜び・平和・愛を静かに灯していきます。もしかするとこれは初めての試みなのかも?
そして今年は、誰もが快適に楽しめるクリスマスマーケットを目指し、新しい取り組みも始まりました。 休息ゾーン (Zone de répit) が新設され、疲れた訪問者や高齢の方、小さな子ども連れの家族がゆっくり休めるようになります。場所は、クレベール広場(Place Kléber)の中心に建つアウベット(Aubette)――Apple Storeなど多くのショップが入る建物の中に設けられます。 さらに、バリアフリー化の面でも改善が進みます。移動に不便を感じる人のための優先レーンや案内の工夫がなされ、すべての人が安心してマーケットを楽しめる環境が整えられます。 ストラスブールの「クリスマスの首都」は、ただ美しいだけでなく、“誰にとってもあたたかい場所”へと進化しています。
クリスマスマーケット開催日程と時間
開催期間:2025年11月26日(水)〜12月24日(水)
時間:毎日11:30〜21:00
*11月26日は14:00から/12月24日は18:00まで
クリスマスイルミネーションは、2025年11月21日 (金) 〜 2026年1月5日 (月) まで行われます。
クリスマスイルミネーション点灯式:
日時: 11月21日(金)18:00
場所: グーテンベルク広場
ゲスト:アンヌ・シラ (Anne Sila):
歌のオーディション番組『ザ・ヴォイス』シーズン4で広く知られるようになり、ディズニー映画『ムファサ:ザ・ライオン・キング』で、人気キャラクターナラの声(歌唱)を担当。また、Pascal Obispoのミュージカルの出演者としても活躍。11月21日 (金) のイルミネーション点灯式にて、ピアニスト Riadh Khodri 氏と共に、スペシャルなミュージカルショーを披露する予定。
期間中、旧市街の広場や路地では、さまざまなマーケットが開かれます。 クレベール広場では伝統的な木工やオーナメントが並び、ブロイ広場では温かなワインと香ばしい焼き菓子の香りが漂います。夕暮れになると、ストラスブール大聖堂を背景に、無数の光が街を包み込みます。
ストラスブール・クリスマスマーケット 2025年 安全対策の要点
手荷物検査: 過去と同様、旧市街 (グラン・ディル (Grande-Île) へのアクセス地点で手荷物検査が実施され、大きな荷物は系統的に検査されます。
カテドラル(大聖堂)のアクセス: 例年通り、出入口が変更されます。南側 (Place du Château側) からのみ出入りが可能です。
マーケットの開催期間中 (11月26日〜12月24日):
トラムの運休駅: 以下の駅はマーケット開場時間中 (11:30〜21:00 ※初日と最終日を除く) は閉鎖されます。
Broglie
Alt Winmärik
Langstross Grand’Rue
* トラムの臨時閉鎖: 混雑が非常に激しい場合、県知事の判断で Homme de Fer が一時的に閉鎖される可能性があります。
週末を中心に一方通行 (sens unique) 規制:
週末の 13時 からから一方通行:
Rue du Maroquin
Rue de l’Outre
著しい混雑時は一方通行:
Rue des Dominicains
Rue des Orfèvres
Rue Mercière
ストラスブールで過ごす、アルザスの冬旅
アルザスの冬は寒さの中にも不思議な温もりがあります。 街角のショーウィンドウには星やリースが飾られ、石畳の通りを歩くだけで心が弾みます。 初めて訪れる方には、日没後のライトアップをぜひおすすめします。イルミネーションが反射する運河や、香ばしいヴィノ・ショー(ホットワイン)の香り――五感で楽しむ冬の時間が流れています。
準備中の街を歩けば、クリスマスの気配をあちこちで感じることができます。枝を整える職人の姿、リースを掲げる作業員の手、通りに漂うヴィノ・ショーの香り…。それらすべてが、これから訪れる冬の温もりを予感させてくれます。 クリスマスマーケットの開幕まで、あと少し。今年もまた、この街に心を灯す季節がやってきます。
ストラスブールのクリスマスマーケットは訪れる人々に温かい時間を届けてくれるでしょう。フランスの冬を代表するこのイベントは、単なる観光地ではなく、「一年の終わりに心を整える場所」のようにも感じられます。 歴史ある街とともに過ごすひととき――それが、ストラスブールが今も愛され続ける理由なのかもしれません。
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