クライミングジム感覚で外岩ルーフを楽しめる、ヴォージュ山脈の隠れ名岩場「Sandkopf」で 7b の宿題を回収

ヴォージュ山脈の北部、ストラスブールから車でおよそ1時間ほどで行ける Sandkopf は、高さ 20m ほど、ルート数は 18本 程度とこぢんまりとした岩場ですが、ルーフ好きにはうってつけの個性的なエリアです。 場所は、初・中級者に人気の Château de Waldeck から車で5分ほどです。Waldeck で登ったことがあるなら、ぜひ一度は寄ってみてほしい岩場です。 


Sandkopf 最大の魅力は、何と言ってもクライミングジムのようなスケール感のあるオーバーハング/ルーフラインです。ホールドは素直で「大味」な印象もありますが、だからこそルーフ越えのダイナミックなムーブが楽しめ、爽快感は抜群です。左右の壁には初級者向けのルートもあり、テクニカルかつスパイシーなラインも用意されています。

Sandkopf : Eclipse totale (de rocher) 7b


2年越しの宿題「Eclipse totale (de rocher) 7b」

今回の目標は、2年前にトライして登れそうで登れなかった Eclipse totale (de rocher) でした。核心は6ボルト目からの数手。

まずはヌンチャク掛けからスタート。核心までは思ったよりもスムーズに進み、いよいよ核心部へ。ところが、ボルトの位置がやや高く、うまく繋げられずテンション。クイックドローを掛けてからムーブを探る。これまで教えてもらっていたムーブは「デッドで左手カチ→右手をアンダに持ち替えて→左手デッド」でしたが、何度か試しても前回と同様に、負荷が大きくしっくり行きませんでした。微調整を重ねる中で発見したのは、右足ヒールフックの活用でした。この一手で流れが変わったことを実感しました。


✅ Eclipse totale (de rocher) 7b

少し休憩してからこの日2回目のトライ開始。核心部の「デッドで左手カチ、右手をアンダーに持ち替えてから、体を岩に引きつけ、右足を小さな突起にヒールフック。そこから右手でカチを取りに行く」このムーブがしっくりとハマり、核心突破。傾斜の強いルーフも、ホールドを把握していたおかげで動揺せず、最後まで集中して登り切れました。宿題回収の瞬間でした!今後に向けて、苦手意識のあったヒールフックを使いこなせたことも、大きな自信になりました。


Sandkopf は小さいながらも個性が光る、再訪したくなる岩場です。特にルーフ好きな方、Waldeckで物足りなさを感じたら、ぜひ Sandkopf にも足を伸ばしてみてください!

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