2025年になって初めて外岩クライミングに行ってきました。昨年は1月下旬に外岩を始めたので、今年は少し早めのスタートです。年が明けてから一度だけ雪が降り旧市街が雪化粧となりましたが、例年と比べて雨が降る日が多い気がしています。最高気温は平年気温の5℃前後。意外と日差しがある日も多いと感じています。
仲間との特別な外岩セッション
この日のクライミングは、昨年から一緒に登っている友人2人と、昨年夏以降仲良くなった友人3人、合計6人のセッションでした。不思議なことに、個人的には彼らとジムではほとんど一緒に登っていないのに、外岩ではメインの仲間です。渡仏してからこういうパターンは初めてで、新鮮な感覚です。
冬のLe Kronthalで挑む「Orange Amer (8a)」
訪れたのは2か月ぶりの Le Kronthal です。この日のメインは、挑戦中のプロジェクト課題「Orange Amer (8a)」。課題の難易度に加え、冬特有の厳しい条件も相まって、なかなか手強い1日でした。
25便目:薄陽の恩恵を受けたこの日最高のコンディションを無駄にするトライ
2か月ぶりのトライだったため、ホールドの確認を重視して慎重にテンションをかけながらのトライ。後から思えば、岩の状態はこの日一番の好条件でした。
26便目:冷たい岩と乾燥手のダブルパンチ
気温1℃あるかないか、日差し無し、微風。指先が冷え切り、核心でホールドを維持できず撃沈。乾燥肌の影響も有るのか指先は摩擦が足りず、滑りやすさを痛感しました。
27便目:ホッカイロの威力を実感
風が止み体感温度が少し上がったことと、フランス版ホッカイロ (再利用可能:液体の中に入っているコインをプチッっと折って使います) で指を温められたおかげで、多少指先の感覚が戻りました。しかし、最後の核心部はクリップをスキップして果敢に突っ込みましたが、最後の最後、ランジ後、フラットホールド (スローパー) を維持できず、力尽きてビッグフォール 😨 久々に「とんでもないマジ落ち」を体験して終了。
冬のクライミングで気づいた「乾燥手」の影響
今回特に感じたのは、乾燥手と冷えの相乗効果です。気温が低いと血流が減少し、指先の感覚が鈍くなるだけでなく、乾燥した状態ではホールドとの摩擦が低下します。これが滑りやすさを引き起こし、登攀に大きな影響を与えました。
ホッカイロで指を温めた際、一時的に感覚が戻り、摩擦が回復したのは非常に印象的でした。日本では当たり前のように使っていた使い捨てカイロですが、フランスでは価格の高さもあって使っていません 😅 日本の時よりも寒い状況で登っているにもかかわらず 😂 改めて、冬のクライミングでは「指を温めること」の重要性を再認識しました。
この日のプロジェクトトライを振り返って
冬場の外岩クライミングで限界グレードを挑戦する時、1便目のアプローチが重要だと改めて実感しました 😅 特に久しぶりにプロジェクト課題に臨む場合、今回のように2ヶ月振りのトライする場合、ウォーミングアップ後「1便目から狙っていくのか、それともムーブを確認しながら、体力を温存するのか」。暖かければまだしも、寒い冬場の外岩クライミングでどうすれば最善の結果になるのかの判断はなかなか難しいですね。岩場のコンディションなんてわからないからなぁ。2025年のクライミングが始まったばかり。次回の挑戦に向けて、コンディション管理と課題へのアプローチをもっと磨いていきたいと思います。これから始まる 2025年はどんなクライミングライフ&出会いがまっているのかな?
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