【2024年】フランスアルザス地方・ストラスブールのクリスマスマーケットを満喫 🤶🏻🎅🏻🎄 旧市街と幻想的なクリスマスイルミネーションが共演

ストラスブールのクリスマスマーケット:美しいイルミネーションとともにその扉を開く 

フランス北東部に位置するストラスブール。2024年の秋は少し冴えない天気が続き、例年と比べて日差しが少ない気がしていました。しかし、そんな薄暗い空模様を吹き飛ばすかのように、待ちに待った「クリスマスマーケット2024 « le temps de s'émerveiller »」が11月27日(水)に開幕しました。一瞬で街全体がきらめく光に包まれ、冬のマジックが始まりました。

ストラスブールのクリスマスマーケットは、まさにヨーロッパのクリスマスシーズンの象徴です。フランスのアルザス地方に位置するこの街では、毎年冬が訪れるとともに、街全体がきらびやかな光と暖かい雰囲気に包まれます。


例年のオープニングは金曜日ですが、今年はストラスブール解放80周年記念式典の関係で、水曜日スタートという少し特別な年でした。昨年に引き続き華やかなイルミネーションの点灯式はなかったものの、静かに始まったマーケットの雰囲気に心は自然と高鳴り、街中の喜びが伝わってくるようでした。

ストラスブールのクリスマスマーケット:歴史と規模の圧巻

1750年から続くストラスブールのクリスマスマーケットは、フランスで最も古く、ヨーロッパでも屈指の歴史を誇ります。「クリスマスマーケットの首都」と呼ばれるこの地には、例年多くの観光客を引きつけています。


2024年は11か所の会場に300以上のシャレー (屋台小屋) が並び、訪問者数は約300万人と予想されています。クリスマスマーケットでは地元の職人が手掛けた美しい工芸品や心温まるアルザスの郷土料理が楽しめます。


その一方で、ここ数年話題となっている「オーバーツーリズム」の対策が進められており、以前よりゆったりと楽しめる雰囲気も感じられます。1750年から続くこの伝統は、訪れる人々に特別な温もりと感動を与え続けています。


特に私が注目したいクリスマスマーケットは、

・ストラスブール大聖堂 (Cathédrale Notre-Dame-de-Strasbourg) 周辺 

・クレベール広場 (Place Kléber) 

・ブログリ広場 (Place Broglie) 

のマーケットです。

ストラスブール大聖堂が織りなす幻想の世界 

ストラスブール大聖堂周辺はクリスマスマーケットの中心ともいえる存在です。大聖堂の圧倒的な存在感と美しいゴシック建築は、クリスマスマーケットを訪れる人々を魅了します。メルシエール通りから大聖堂を眺めると、薔薇窓と天使のイルミネーションが一体となり、絵画のような光景が広がります。 

2024年は薔薇窓と大聖堂全体のライトアップが控えな気もしますが、大聖堂の中ではキリスト生誕を描いたクレッシュ (crèch) やタペストリー (Tapisserie) が展示されており、荘厳な雰囲気を味わえます。静寂の中で広がる神秘的な空間は、一見の価値があります。

クレベール広場の巨大クリスマスツリー:Le Grand Sapin

ストラスブールのクリスマスマーケットといえば、クレベール広場 (Place Kléber) にそびえる高さ約30mの巨大なクリスマスツリーが有名です。今年のツリーは樹齢約70年、重さ約8トンの堂々たる姿を見せています。2024年のオーナメントは「2024年ユネスコ世界の本の首都 (World Book Capital) 」に敬意を表した「巨大な白いページ」をイメージしたデザインで、文学の豊かさとクリスマスの暖かさを象徴する飾りが施されており、例年にない特別な趣があります。 

Le Grand Sapin de Noël 2024


この独創的なテーマに対しては、一部で「例年のような華やかさに欠ける」という声が上がることもあります。特に「世界本の首都」という背景を知らない訪問者にとっては、その意図が分かりにくいかもしれません。

しかし、日が沈みイルミネーションが点灯すると、その評価は一変します。16時から21時まで1時間おきに開催される約6分間の光のショーが始まると、周囲の人々が足を止め、息を飲むような表情でその幻想的な輝きに魅了されます。音楽とともに光が舞うイルミネーションはクリスマスマーケットのハイライトと言っても過言ではありません。


昼と夜でまったく異なる印象を与える今年のツリー。昼間には装飾のディテールをじっくりと観察し、夜には光の魔法に包まれるツリーの壮麗さをぜひ楽しんでみてください。この対比が、2024年のストラスブールのクリスマスツリーならではの特別な魅力を物語っています。


✍🏻 クレベール広場 (Place Kléber) に運ばれてきた、オーナメントで飾られる前のクリスマスツリーってどんな感じか見たことがありますか?👉🏻 こんな感じなんです 😁 少し意外ですよね!

クリスマスマーケットの歴史に迷い込む:ブログリ広場 (Place Broglie) 

ブログリ広場のクリスマスマーケットは、ストラスブールがドイツ領となった際、1871年から開催されている伝統的な広場です。シナモンやクローブの香り漂うホットワインとともに、心温まるクリスマス気分を味わえます。


2021年からこの広場はシャレーの数が抑えられているため、以前のような混雑感が少なく、比較的ゆっくりと散策が楽しめます。広場の穏やかな雰囲気は、訪れる人々を包み込み、慌ただしい日常を忘れさせてくれる特別な空間です。 


✍🏻 ストラスブール解放80周年記念式典はこの「Place Broglie」で行われました。

ストラスブール旧市街にある「プチ・フランス (Petite France) 」は、ストラスブール大聖堂に次ぐ人気の観光スポットです。その風情あふれる木組みの建物や運河の美しさが、訪れる人々を魅了します。この地区は、クリスマスマーケット期間中も特別な雰囲気に包まれ、訪れる価値がさらに高まります。


プチ・フランスのメイン広場:バンジャマン・ジックス広場 

プチ・フランスの中心ともいえるバンジャマン・ジックス広場 (Place Benjamin-Zix) には、特に注目すべき出店があります。それが、ガラス細工で世界的に有名なマイゼンタール (Meisenthal) のマルシェです。精巧で美しいガラス製のオーナメントは、ひとつひとつが芸術作品。クリスマスツリーの飾りやお土産として最適で、その独特の輝きに思わず足を止めてしまうでしょう。


隠れた魅力:ルイーズ・ヴァイス広場&スザンヌ・ラコレ広場

個人的に特におすすめしたいのが、ルイーズ・ヴァイス広場 (Place Louise-Weiss) とスザンヌ・ラコレ広場 (Place Suzanne-Lacore) のマルシェです。ここでは、地元ならではの美味しい製品がずらりと並び、アルザス地方の魅力を存分に感じられます。

Strasbourg Capitale de Noël ゲートとグルメの楽しみ方

ストラスブールに到着した瞬間からクリスマスの魔法が始まります!特に、長距離バスで訪れる方にとって、「Strasbourg Capitale de Noël」ゲートは、これから始まるクリスマスマーケットの期待感を一気に高めてくれる、象徴的なスポットです。煌びやかなイルミネーションに包まれたゲートをくぐれば、まるでおとぎ話の世界へ足を踏み入れるような感覚に。絶好の写真撮影ポイントでもあるので、ぜひカメラをお忘れなく。


一方、電車で到着する方の場合、クレベール広場やストラスブール大聖堂を巡った後にこのゲートを見ることになるかもしれません。そのため、少し拍子抜けするように感じることもありますが、それでもゲートの華やかな雰囲気は、きっとあなたの心を躍らせてくれるはずです。

ストラスブールのクリスマスマーケットで楽しむグルメ

クリスマスマーケットの楽しみの一つは、何といっても食べ歩き!アルザス地方ならではの味覚をぜひ堪能してください。お手軽なプレッツェルも定番ですが、少し冒険してみたい方には、地域の名物であるタルトフランベやフォアグラがおすすめです。


クリスマスマーケットのシャレー (屋台)では、フォアグラを提供しているお店も見かけますが、「高級そうでちょっと敷居が高いかも…」と感じる方もいるかもしれません。 そんなときは、ストラスブールの名店「メゾン・カメルツェル」へ足を運んでみてはいかがでしょうか?この老舗レストランでは、フォアグラを使った「フォアグラサンドイッチ」など、カジュアルに楽しめるメニューが揃っています。本格的なアルザス料理を気軽に体験できる絶好の機会です。


メゾン・カメルツェル (Maison Kammerzell)

住所:16 Pl. de la Cathédrale, 67000 Strasbourg

大聖堂前に位置する、ストラスブールで最も有名な歴史的建物のひとつ、メゾン・カメルツェル。個人的にはこのレストランの「魚のシュークルート」が好みですが、クリスマスシーズンにはレストランの前でヴァンショーやフォアグラサンドイッチが販売されます。特に、観光やショッピングの途中で立ち寄れる便利な立地が魅力。荘厳な大聖堂を眺めながら、温かいヴァンショーを片手にホリデー気分を堪能してみてはいかがでしょう?

Marché de Noël de Strasbourg:ヴァンショー編 🍷 

ストラスブールのクリスマスマーケットといえば、心も体も温まる「ヴァンショー(Vin chaud)」が欠かせません!寒空の下、スパイスの香り豊かなこのホットワインを味わえば、クリスマス気分が一気に盛り上がります。今回は、個人的におすすめのヴァンショースポットをいくつかご紹介します。


Chez Mathilde (Place Broglie, オペラ座のそば)

こちらのお店は、ヴァンショーそのものも提供していますが、何といっても魅力的なのはヴァンショー用のスパイスセット!飲み終わった後に、その風味を自宅でも再現できるスパイスを購入してみてはいかがでしょうか?お気に入りの味に合わせてスパイスを選べば、自分好みのヴァンショーが楽しめます。ストラスブールの思い出を味覚で持ち帰れる、素敵な体験になるはずです。


La Tribu des Gourmets (パレ・ロアンのテラス)

ストラスブールのクリスマスマーケットで、ちょっと特別なヴァンショーを試してみたいならここ!アルザス産ワインを使ったホットワインが楽しめます。アルザス地方といえば、90%が白ワインという地域。このお店では、通常の赤ワインベースのヴァンショーに加え、白ワインを使ったヴァンショー「ヴァン・ショー・ブラン」が名物です。柑橘やスパイスが香る、さっぱりとした味わいが特徴で、一口飲めばアルザスらしさを感じられるはず。普段のヴァンショーとは一味違った体験をしたい方には、ぜひおすすめです。


ストラスブールのクリスマスマーケットでは、各スポットごとに特色あるヴァンショーが楽しめます。赤ワイン、白ワイン、スパイスや香りのバリエーション…どれも素晴らしい体験になりますので、ぜひいろいろ試してみて、自分だけのお気に入りを見つけてみてください!

心温まる冬の旅をストラスブールで

2024年のストラスブールは、ここ数年と少し違った落ち着きがありながらも、幻想的な美しさに満ちたクリスマスマーケットが繰り広げられています。時には雪が舞う中で味わうホットワイン、光り輝くイルミネーション、そして歴史ある大聖堂やクリスマスツリー、そして何よりも街全体が醸し出す温かな雰囲気すべてが訪れる人々を魅了し、忘れられない思い出を作ってくれます。 


まだ訪れたことがない方も、ぜひ一度ストラスブールのクリスマスマーケットを体験してみてはいかがでしょうか?心に響く瞬間がきっと待っています。


2024年、ストラスブールのクリスマスマーケットの日程は?

開催期間:2024年11月27日(水曜日)から始まり、最終日は12月27日 (金曜日) までの予定です。

毎日午前11時30分から午後9時まで

ただし、11月27日(水曜日)は午後2時から

12月24日(火曜日) & 25日(水曜日)は午後6時まで (ただし一部のマーケット (シャレー) は閉まってる可能性あり)


クリスマス2024・ストラスブール旧市街編

ギャラリー・ラファイエット (Galeries Lafayette) 

ギャラリー ラファイエットでは2024 年 9 月に 130 周年を迎えたことを祝い「Le 130e Noël」の文字がクリスマスツリーに飾られています。数年クリスマスツリーにはブランドメーカーのロゴやアニメキャラクターが飾られたり、ゴージャス感があった気がしているけれど、昨年同様に2024年はシンプルな感じがします。

ストラスブールの人気パティスリー

ネゲル (NAEGEL)

住所:9, rue des Orfèvres 67000 STRASBOURG 

ストラスブールで大人気のパティスリーです。もちろん「スイーツ系」はとても美味しいですが、「サレ系」もお勧めです。


クリスチャン (Christian) 

住所:12, rue de l’Outre, 67000 STRASBOURG 

2023年にオーナーが変わるという大きな節目がありましたが、2024 年もクリスマスデコレーションに関しては例年と変わらない、ゴージャス感があります。

ストラスブールの人気パン屋さん

L'atelier 116 

住所:116 Grand'Rue, 67000 Strasbourg

2016年にできたお店ですが、いつも混み合っていて大人気のお店。これまでは、お昼時間まではサンドイッチ類が豊富で、午後からはケーキが多くありましたが、新たにサンドイッチコーナーができ、少し遅い時間でもサンドイッチを楽しめるようになり、ますます使い勝手のいいパン屋さん。 


Au Pain de mon Grand-Père

住所:58, rue de la Krutenau 

住所:1 rue des hallebardes strasbourg

ストラスブールで一番美味しいと言われているパン屋さんです。個人的には、このお店のブリオッシュ (brioche) はとてもおいしいです 😋 友達曰く、カテドラル前店よりも本店の方が美味しいらしい。


Le Fournil D'austerlitz

住所:4 Rue d'Austerlitz, 67000 Strasbourg

クグロフ (Kouglof) は美味しいらしいけれど、Baguetteは少し柔らかめで、外側もバリバリした感じがなく、個人的には少し物足りなかった。


Boulangerie Lenhardt

住所:18, rue des Serruriers à Strasbourg 

パン屋さんというよりも、アルザスの焼き菓子を売っているパティスリー (Patisserie) のお店という感じなのかなぁ?例年お店の飾り付けは可愛いです。 


Donatien Maître Éclair

住所:111 Grand'Rue, 67000 Strasbourg

ストラスブールで人気のエクレアを売っているお店。とにかく種類が豊富で、見た目も鮮やかで、どれを食べても美味しい。 

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