アヌシーは、ヨーロッパで最も透明度の高い湖のほとりに佇む美しい町です。その旧市街は「アルプスのベニス」と称され、花壇に彩られた運河が縦横に走る景観は、まさに絵画のようです。フランス南東部のオート=サヴォワ地方に位置するこの町は、自然と歴史が織りなす魅力で訪れる人々を惹きつけます。
Palais de l’Ile
初めてアヌシーを訪れた私は、まず観光案内所でおすすめのスポットを尋ねました。紹介されたのは、以下の場所でした:
・パレ・ド・リル (Palais de l’Ile) :
中世からの歴史を今に伝えるこの建物は、アヌシーのシンボル的存在です。
・アヌシー城 (Château d'Annecy):
古代の要塞として建てられた城からは、町を見渡せます。
・アヌシー湖畔 (Bord du lac d'Annecy):
ヴァセ運河 (Canal du Vassé) や「愛の橋 (Pont des amours)」を散策し、湖とアルプスの美しさに心が癒されます。
Château d'Annecy
とはいえ、アヌシーの最大の魅力は、何と言っても湖とアルプスの山々が織りなす絶景だと私は考えました。
そこで私は観光案内所で湖畔を歩くことを尋ねてみると、湖周辺は 42km 以上あり、歩くと11時間以上かかるとのこと。自転車を借りるか観光船で巡るのが良いという提案を受けました。
Canal du Vassé & Pont des amours
その他の代案としては、Basilique de la Visitation からもアヌシー市街を一望できるというものでした。
限られた時間の中、私が選んだのは、旧市街を散策した後に、アヌシー市街を一望できる Basilique de la Visitation を訪れることでした。
Basilique de la Visitation
到着した Basilique de la Visitation は、20世紀初頭に建てられたカトリック聖堂です。鐘楼からはアヌシーの町並みや湖、そしてアルプスの絶景が望めると想像はできましたが、簡単に許可されている様子はなく断念。望んでいたアヌシー市街の景色は駐車場の隅から少し見えただけでした。
それでも諦めず、聖堂裏の山道を少し歩いてみることにしました。
Boucle des Puisots
アヌシーでプチハイキング!
La Tambourne から始まったハイキングでは、青と黄色のルートを辿り、Belvédère de la Grande Jeanne (Panoramique Grande Jeanne) やアニマリエ・ド・ラ・グランド・ジャンヌ公園 (Parc Animalier de la Grande Jeanne) まで歩きましたが、期待していたような絶景は得られませんでした。
見えたのはアヌシー市街の一部と西側の SEYNOD や CRAN-GEVRIER の景色でした。それではと思い、少しだけ湖側のルートにも挑戦しましたが、木々に視界を遮られ、湖を見ることは叶いませんでした。
Bord du lac d'Annecy
計画を立てずに気ままに動く旅の楽しさもあるとはいえ、少し残念に思いつつ、元の道を戻りました。その後は、時間が許す限り、アヌシー湖畔を散策して心を癒しました。
最後に、アヌシーを訪れる方へ便利な情報を一つ。観光案内所の建物内には無料の公共トイレがあり、安心して利用できます。
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