初めてのトリノ観光で発見!定番の観光スポットから、地元で愛される名所と美味しいお店

イタリア・トリノ (Torino) と聞いて、皆さんはまず何を思い浮かべますか?学校の授業で学んだ「イタリアの工業地帯」を思い出す方もいるかもしれません。私自身も、その一文が頭に残ってはいましたが、トリノは遠い世界の話だと思っていました。そんな私が、2024年7月、トリノを訪れる機会が巡ってきました。実際にトリノに来ると、もっと世界史を勉強しておけばよかったと感じずにはいられませんでした 😂

カステッロ広場 (Piazza Castello)


今回の旅の目的は、トリノに移り住んだクライミング仲間 🇮🇹 との再会、そして一緒にクライミングを楽しむことでした。もちろん、その合間にトリノやミラノを観光することも楽しみの一つでした。このブログでは、トリノでの観光体験について詳しくお伝えします。


トリノ観光のおすすめスポット

イタリア・トリノを訪れるなら、どこを見に行くべきでしょうか?「トリノ 観光」と検索すると、「トリノ王宮 (Palazzo Reale di Torino)」や「エジプト博物館 (Museo Egizio - Torino)」が定番スポットとして出てくるはずです。トリノ王宮は、サヴォイア家の歴史を感じられる豪華な王宮で、エジプト博物館はカイロに次ぐエジプトコレクションの宝庫として知られています。


では、どちらを訪れるべきなのでしょうか?日帰り観光で両方を回るプランもよく見かけますが、私は過去の経験から一箇所に絞ることにしました。過去の経験とは、ヴェネツィアを訪れた際、見どころが多すぎて、消化しきれずに終わってしまったからです。今回は、その教訓を生かし、ゆっくりと一つの場所を堪能することに決めました。

トリノ王宮 (Palazzo Reale di Torino)


トリノ王宮 (Palazzo Reale di Torino)

最終的に私が選んだのは、トリノ王宮です。トリノの歴史を存分に感じられる場所として、まずはここをじっくりと見学したいと思いました。トリノ王宮はカステッロ広場に面しており、1646年に建てられたサヴォイア家の豪華な邸宅です。王宮内には、中世絵画や豪華な装飾、そして圧巻の王立武器庫が展示されており、見どころが満載です。私は3時間ほどかけてこの王宮を堪能しました。

Cattedrale di San Giovanni Battista


サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂 (Cattedrale di San Giovanni Battista)

トリノ王宮を訪れた後、古代ローマ時代の遺跡「パラティーナ門」へ向かう途中で、偶然目にした教会に入ってみました。それが「サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂」です。この大聖堂は、キリストが処刑後に包まれた「聖骸布(Sacra Sindone)」が保管されていることで有名です。実物を見ることはできませんが、布に映し出された顔は今でも多くの謎を呼んでいます。


トリノのガレリア (Galleria di Torino)

「ガレリア」と言えば、最初に思い浮かぶのは、ミラノにあるガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世 (Galleria Vittorio Emanuele II) だと思います。でもトリノにもガレリアが有ることを知っていましたか?と言っても、私は友達に教えてもらうまでは知りませんでした。私は日曜日の夕方に立ち寄ったのでほとんどのお店は閉まっていて残念でしたが、逆にその静けさが建物を引き立たせて見応えがある感じがしました。


そもそもガレリア (Galleria) とは?

「Galleria」はイタリア語で「ガレリア」と読みます。英語ではギャラリー。美術品を飾った回廊や長い部屋のことをこう呼ぶのが一般的ですが、アーケード、アーケード下の商店街のことも「ガレリア」と呼びます。

Galleria di Torino


ガレリア ウンベルト 1世 (La Galleria Umberto I)

元々病院の建物を改装したもので、青色のライトアップが印象的でした。私が初めて見たトリノのガレリアは、この「ガレリア・ウンベルト1世」でしたが、ミラノのガレリア「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」と比べると、少し素朴な印象を受けました。


ガレリア・スバルピーナ (La Galleria Subalpina)

トリノ王宮の近くに位置するこの「ガレリア・スバルピーナ」は、初めて見たとき、まるで植物園に来たかのような印象を受けました。しかし、その内装は他の「ガレリア」と比べても豪華で、特に印象に残りました。このガレリアには映画館もあり、こんな雰囲気の良い「ガレリア」で映画を見るのは、また特別な体験になるのだろうなと感じました。


ガレリア・サン・フェデリコ (La Galleria San Federico)

「ガレリア・サン・フェデリコ」は、そのゴージャスさから、ミラノのガレリア「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」に似ている雰囲気でした。でもミラノの「ガレリア」を見た後では、少し物足りなさを感じるかもしれませんが、それでも十分に見応えのある場所でした。

Monte dei Cappuccini


カプチーノの丘 (Monte dei Cappuccini)

トリノ観光では、街全体を一望できるスポットも見逃せません。観光案内所でおすすめされた「カプチーノの丘 (Monte dei Cappuccini)」は、トリノ市街を一望できる絶景ポイントです。私は午前中の涼しい時間に丘を登り、トリノの美しい景色を楽しむ計画を立てました。残念ながら、この日はイタリアアルプスを望むことはできませんでしたが、トリノの市街地が広がる眺めは素晴らしいものでした。クライミング仲間によれば、冬には雪を被ったとても美しいイタリアアルプスが見えるとのことです。

Castello del Valentino


ヴァレンティーノ公園 (Parco del Valentino)

晩御飯の後、私たちはジェラートを片手に、ヴァレンティーノ公園を散策しました。この広々とした公園は手入れが行き届いており、トリノ観光の合間に訪れるのにぴったりの場所です。クライミング友が通った大学もこの公園のすぐ前にあり、彼はよくこの公園でランチを楽しんでいたそうです。日曜日の夜には、偶然にもオープンエアで映画が上映されており、ロマンチックな雰囲気に包まれていました。 この公園内には、1997年に世界遺産に登録されたサヴォイア王家の邸宅の一つ、ヴァレンティーノ城 (Castello del Valentino) があります。この壮麗なお城は現在大学として使用されており、こんな素晴らしい場所で学べる学生たちが羨ましく感じられました。

イタリア・トリノ観光マップ


サン・サルヴァリオ地区 (San Salvario)

観光目的で訪れる人は少ないかもしれませんが、なぜか観光案内所で最後に紹介されたのがこのサン・サルヴァリオ地区でした。この地域は、1990年代にアフリカ系移民の増加による社会的な緊張感から、評判が悪化しましたが、2000年代に入ってから再生が進み、現在では多文化が融合する活気あるマルチエスニックなエリアとなっています。


✍🏻 サン・サルヴァリオ地区 (San Salvario) は、トリノの主要駅:トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅 (Torino Porta Nuova) の東側.


私のクライミング仲間もこの地区に住んでおり、最後にこのブログで紹介しているお店はこのエリアにあります。トリノに数日滞在される方には、ぜひ訪れていただきたいスポットです。以下に、私たちが訪れたおすすめのコーヒーショップ、パン屋さん、ピザ屋さん、そしてジェラート店を紹介します。

San Salvario 界隈のお店


Orso Laboratorio del Caffè

住所:Via Claudio Luigi Berthollet, 30/g 10125 Torino

ここでは、複数のコーヒー豆から自分好みのブレンドを選び、こだわりの一杯を楽しめます。常連客は、自分専用のコーヒーカップをお店にキープできるとか。まるでバーのボトルキープのようで、ユニークなシステムです。私はイタリアらしくカプチーノを注文しましたが、友人のラテアートが失敗していたのには苦笑。とはいえ、彼は常連なので気にしていない様子でした。


Panificio Ficini Valter

住所:Via Claudio Luigi Berthollet 30, 10125 Torino

1976年創業のこのパン屋は、金曜日の朝に訪れた際、地元の人々で賑わっていました。種類豊富なパンが揃っており、初めての人には少し圧倒されるかもしれません。次回は、ピザ風フォカッチャも試してみたいです。


Pizzeche 'e Vase

住所:10125 Torino Via San Pio V, 7

トリノの主要駅、ポルタ ヌオヴァ駅 (Torino Porta Nuova) の近くにあるピザ屋さん。陽気な店員さんとともに、美味しいピザを 9€ 前後で楽しめます。ガイドブックに載っているレストランに疲れたらこのお店でくつろいでみてはいかがでしょうか?


ジェラート編

Modo

住所:Via Madama Cristina, 18/f, 10125 Torino TO

Modoはトリノ市内に2店舗あり、ネットリとした濃厚なジェラートが特徴です。暑い日にはカップを選べばよかったと少し後悔。

Alberto Marchetti

住所:C.so Vittorio Emanuele II, 24 b, 10123 Torino TO

Alberto Marchettiはトリノ以外にもミラノなどに店舗があるチェーン店です。こちらも美味しかったですが、個人的にはModoの方が好みでした。 


どちらのジェラート店でも、甘さと冷たさが体に染み渡り、暑かったトリノ散策の疲れを癒してくれました。

Piazza San Carlo & Piazza Vittorio


トリノを訪れる中で、私が見て感じたものは、歴史ある街並みやゴージャスな建築だけでなく、街の隅々に息づく現代のトリノの姿でした。ガレリア巡りでは、その美しさと静寂の中に歴史を感じ、ヴァレンティーノ公園では市民の憩いの場としての役割を発見しました。そして、サン・サルヴァリオ地区では、多文化が交錯する現代のトリノの一面に触れ、移り変わる街の活力を体感しました。各エリアで出会ったカフェやパン屋、ジェラート店では、地元の味わいを楽しみながら、その土地の人々との触れ合いを通じて、トリノという街の温かさを感じることができました。

トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅 (Torino Porta Nuova)


トリノは「トリノ王宮 (Palazzo Reale di Torino)」や「エジプト博物館 (Museo Egizio - Torino)」以外にも、深く掘り下げて歩くことで、その多様で奥深い魅力を発見できる街です。もし皆さんがトリノを訪れる際は、この街の歴史、文化、そして日常の中に息づく魅力を、ぜひ自分の目で見つけてみてください。

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