シャンベリー近郊でのクライミング2日目に訪れたのは、Chindrieux du Basという少し隠れたエリアです。このエリアは、古くから開拓された垂壁や薄被りのルートが特徴で、最近ではやや人気が薄れていますが、6a~6cグレードのルートを楽しみたいクライマーにとってはまさに宝の山です。
Liberté, liberté, chérie セクター
Chindrieux du Bas
アプローチは、駐車場から約15分の徒歩が必要で、小さなお子様連れには少し厳しいかもしれません。しかし、その分静かな環境でクライミングを満喫できるのが魅力。壁は西向きで、夏の13:00〜14:00頃までは日陰になるため、暑い日でも比較的快適に登ることができます。
エリアは7つのセクターに分かれており、今回は「Liberté, liberté, chérie」と「Le grand mur」という2つのセクターを訪れました。
Yoav (7a) & Action man (7a+)
Liberté, liberté, chérie セクター
このセクターには、5b+から7aグレードまでの10ルートが揃っており、ボルトも再整備されていて、初心者にも挑戦しやすいエリアです。ただしその分、クイックドローが多く必要なため、装備はしっかり準備しておきましょう。
私が登った「Ahmed, Clarissa et Franck (6a+)」という35mのスケールのルートは、17本のクイックドローが必要でしたが、安定感があり登りやすいルートでした。
「Yoav (7a)」は薄被りから垂壁・スラブへと続く楽しさが詰まったルートで、今回一緒に登ったクライマーさんにとって初めて完登できた思い出の (7a) 課題だったそうです。同じルートを時期を違えて挑戦し、その経験を共有できるのも外岩クライミングの魅力ですよね。
Le grand murセクター
隣接する「Le grand mur」セクターには、7a+から8bグレードのルートが16本揃っており、「Liberté, liberté, chérie」とは異なり、ボルト間隔が広めで、メンタルが試される場面も多いエリアでした。最近は登る人が減っているようで、チョーク跡もほとんどなく、真のOSトライを楽しめます。
私が挑戦した「Action man (7a+)」は、ボルト間隔の広さと難解なムーブに最初は手こずりましたが、2便目でダブルダイノを駆使してなんとかクリア。まるでインドアジムのようなムーブが要求されるこのルートは、ルート名そのものを体現したような感覚でした。垂壁クライミングを好む方には、ぜひ挑戦していただきたいエリアです。
ブルジェ湖 (Lac du Bourget)
クライミング後の楽しみは、ブルジェ湖 (Lac du Bourget) でリフレッシュ
Chindrieux du Bas をおすすめしたいもう一つの理由は、クライミング後に近くのブルジェ湖でリフレッシュできることです。シャンベリー方面に戻る際にブルジェ湖沿いを南下し、地元の人しか知らない小さなビーチで涼むのは、最高の締めくくりです。地元のクライマーにおすすめのスポットを教えてもらうのも、旅の楽しみの一つですよね。
シャンベリーでのクライミングを計画しているなら、Chindrieux du Bas もリストに加えてみてください。クライミング後の湖でのリフレッシュが、このエリアならではの贅沢な体験を提供してくれます。
私がトライしたルートの覚書:
Ahmed, Clarissa et Franck (6a+) mO
Yoav (7a) mOS
Action man (7a+) m.lead-TO
最初トライした時は核心のムーブが分からず敗退。2便目は意を決して左側にダブルダイノ!こんなムーブをロッククライミングで行うなんて驚きしかありませんでした。ルートの名前は「Action man」。なるほど!
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