コルマールはフランス北東部にある美しい街です。グラン・テスト地域圏 (Grand Est)の首府、バ=ラン県 (Bas-Rhin) の県庁所在地であるストラスブールからほんの 30分 のローカル電車の旅で辿り着ける、まさに中世からルネッサンス時代の息吹が残る小さな街です。
コルマールは中世からルネッサンス時代にかけて栄えた商業都市であり、15世紀から16世紀にかけては「黄金時代」を迎えました。特にこの時代はワイン造りのおかげで、コルマールは栄華を極めました。現在ではアルザスワインの首都 (la Capitale des vins d'Alsace) として知られています。
Marché de Noël 2023 à Colmar
そしてコルマールで開催されるクリスマスマーケットは、フランスの中で最も訪れたいマーケットの1つとなっています。2023年は150万人もの訪問者が予想されています。190を超えるシャレー (出店) が、地元を中心に、アルザス地方から集まります。
Marché de Noël 2023 à Colmar
私が初めてコルマールのクリスマスイルミネーションを見たのは2020年です。コロナ禍のためクリスマスマーケットは中止となりましたが、イルミネーションのみ単独で開催されました。人気の少ない旧市街が、鮮やかで暖かなイルミネーションで輝く姿は今でも鮮明に思い出されます 👉🏻 コルマール (Colmar) クリスマスマーケット 2020
その後、毎年の様にコルマールのクリスマスマーケットに足を運びたいと思っていたものの、寒さに負けてなかなか行けずにいました。
それから早くも3年が経ちました 😅 そしてついにその日がやってきました。しかも、なんとクリスマスマーケットの開幕日に!笑顔で溢れる旧税関 (Koïfhus, l’Ancienne Douane) 前で行われたオープニングセレモニー (Cérémonie d'ouverture de Marché de Noël 2023) に参加してきました。
Cérémonie d'ouverture de Marché de Noël 2023 à Colmar
市長さんなのかな? ボソボソと話す聞き取りにくいフランス語で、いきなりカウントダウンを始める彼の姿に「これはリハーサルかな?」と思っていました。
そして 3・2・1 と数えた途端、「イルミネーションが一気に点灯!」と言いたいところですが、点灯したのは旧税関のほんの一部の壁のみでした。写真の右側と左側の違いがわかりますか?🤔 最初はどこを見ればいいのかあたふたしてしまいました 😂
いや〜普通は参加者みんなで声を合わせてカウントダウンしますよね?🤔 あまりの突然の出来事にビデオ撮影のチャンスを逃してしまいました 😂 周りの人たちも驚きのあまり、カメラを急いで取り出していました 😂
🎥 コルマールのクリスマスマーケット 2023 オープニングセレモニー
加えて、楽しみにしていた、東京オリンピックに出場した地元のアスリート、マウェム兄弟も残念ながらドタキャンでした 😂 ストラスブールのオープニングセレモニーと比べると、かなりローカルな演出でしたが、 これはこれでいい思い出になりました 😂
Marché de Noël 2023 à Colmar
オープニングセレモニーのあとはお楽しみ、クリスマスマーケットの散策です。絵本の中から抜け出したかのような旧市街は、クリスマスの暖かな雰囲気が漂う特別な場所になっていました。建物の自然な色合いを保つため、照明は落ち着いた電球が使われ、夜の散策をさらにロマンティックに彩ってくれます。
ドミニコ広場 (Place des Dominicains) やプティット・ベニス (Petite Venise) の雰囲気は必見です。アルザス地方らしい木骨組のホテル Hostellerie Le Maréchal のクリスマスデコレーションも見事でした。また、ジブリファンにはたまらない場所として、プフィスタの家 (Maison Pfister) も外せませんね。
プフィスタの家 (Maison pfister)
1537年に帽子屋ルドヴィヒ・シェラーによって建てられた八角形の塔。「ハウルの動く城」のソフィーの帽子屋さんのモデルとなった建物です。
🎄 Le Sapin de Colmar 🎄
ストラスブールとは違って、象徴的で絶対的なクリスマツツリーはないけれど、マルシェの周りにはそれそれ個性的なクリスマスツリーが飾られていて、比べてみるのも楽しいものです。ちなみにモミの木は大小合わせて871本も飾られているそうです。
Le Marché de Noël de Colmar 覚書
2023年、コルマール (Colmar) でのクリスマスマーケットは、コルマール (Colmar) 旧市街中心部に6ヶ所、198件のシャレー (chalet) が出店されています。それぞれのマルシェが独自の意味合いをもたらし、異なるトーンを持っているのが特徴です。
1️⃣ ドミニコ広場 (Place des Dominicains)
ドミニコ会教会 (Église des Dominicains) の横にあるマルシェ。落ち着いた感じでドミニコ会教会とマッチしたマルシャはとても魅力的です。
2️⃣ 旧税関広場 (Place de l’Ancienne Douane)
「自由の女神」を作成したことで知られているオーギュスト バルトルディ (Frédéric Auguste Bartholdi) の彫刻が飾られたシュヴェンディの噴水の周りには、風景に調和したマルシェが並んでいます。
3️⃣ ジャンヌ・ダルク広場 (Place Jeanne d’Arc)
伝統的な木骨造りから最も純粋な古典的なフランス様式まで見渡されるこの市場。伝統的なアルザスの村の親しみやすい雰囲気を再現し、 本物の地元の食材にこだわった、アルザス名物、フォアグラ、シャルキュトリ、ワイン、ブランデー、クリスマスのブレダラ、ジンジャーブレッドなど、数多くのグルメが楽しめます。
4️⃣ プティット・ベニス (Le Marché de Noël des enfants à la Petite Venise)
小さなお子様連れのご家族にはおすすめのマルシェです。
5️⃣ コイフス室内市場 (Le Marché intérieur du Koïfhus)
ゴシック様式とルネサンス様式の2つの異なる様式で構成された Le Koïfhus (旧税関 Ancienne Douane ) はコルマール最古の公共建築物です。コイフスの荘厳な中世の建物では、地元の職人による数多くの作品を鑑賞し、入手することができます。
6️⃣ グルメマルシェ (Le Marché gourmand, Rue de la montagne verte)
モンターニュ・ヴェルト通り (rue de la montagne verte) では素晴らしい料理を味わうことができます。
異彩を放つ大観覧車 (Grande Roue)
2023年、コルマール (Colmar) のクリスマスマーケットの日程は?
開催期間:2023年11月23日(木曜日)から12月29日(金曜日)までの予定です。
月曜日から木曜日:11時から19時
金曜日から日曜日:10時から20時
12月24日:10時から17時
12月25&26日:11時から19時
コルマール (Colmar) の公衆トイレ 🚾🚻
コルマール (Colmar) 駅に無料の公衆トイレがあります。チップも不要です。
🎥 動画はコルマールのクリスマスマーケット 2023 オープニングセレモニー
✍🏻 コロナ禍に訪れたコルマールのクリスマスマーケット
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