「また、ジュラに行かない?」
そんな誘いの言葉が届いたのは、前回のジュラ山脈遠征(Rurey / La Barmaudエリア)からまだ1ヶ月も経っていない頃でした。岩の感触も、登ったルートの記憶も、まだはっきりと残っているうちに、またジュラへ。重なる時は重なるものです。
声をかけてくれたのは、クライミングジムで知り合った友人たち。彼らとは年に一度ほど外岩クライミングに出かける仲ですが、アルザスのヴォージュ山脈以外でのクライミングの話は聞いたことがなかったので、このお誘いには正直驚きました。なんでもキャンプ&クライミングを計画していて、ジムのスタッフさんに相談したところ、いくつかの候補の中からジュラ山脈を選んだとのこと。
てっきり3人のつもりでいたら、もう一人、彼らの友人も参加することに。「初めましてですね」と挨拶したら、「いや、一度外岩で会いましたよ」と言われてしまいました 😅
ストラスブールから3時間、La Brême へ
朝7時30分にストラスブールを出発し、約3時間でジュラ山脈のクライミングエリア La Brême (Ornans近郊、Le Doubs) に到着。ブザンソンから南へ約 30km のドゥー渓谷沿いに位置するエリアです。
前回は初めての場所に興奮してきょろきょろしていましたが、今回は「あぁ、またジュラ (山脈) に戻ってきたな」という、不思議な安堵感がありました。
La Brêmeとは?
La Brême は、ブザンソン (Besançon) 南方のドゥー渓谷沿い、Ornans近郊に位置するクライミングエリアです。エリア名はこの静かな谷を流れる小川の名前に由来し、ルーとロワゾン渓谷が合流する近くに岩壁がそびえています。
標高490m、最長ルート70m、169本のルートを擁するエリアで、グレードは3/4から8b?まで幅広く揃っています。特に6a〜6b台が中心(それぞれ24本・28本)で、中級者が集中的に楽しめる構成です。 岩質は灰色の石灰岩で、ポケットやちいさなホールドが美しく散らばる、見た目にも登り心地にも変化に富んだ壁です。西向きから南向きにかけて壁が展開するため、年間を通じてクライミングが可能なのも魅力のひとつです。
セクターは全部で9つ (Les couennes / Renouveau / La Bona / La fissure jaune / Kellus / L'Eperon / La Pollux / Les chèvres / Nuage du matin)。今回私たちが訪れた Les chèvres は南向きの壁で、壁高があり 70m 以上のロープが必要なルートも含まれます。
エリアの歴史も興味深く、最初のルートが開拓されたのは1950〜60年代、地元のCAF(山岳会)によるもの。その後80〜90年代に一度リボルトが行われ、2006〜2008年にはXavier PetitがLes couennesセクターを大きく発展させました。さらに2015〜16年にFFCAM・FFMEが主要26ルートのリレーとアンカーを改修し、現在に至ります。
les aigles 5c mOS
左上するクラックに沿って登る、エリア左端のルート。スケール感があり、登り応えのある好ルートです。ただし、ボルトの位置が少々シビアな箇所が2か所あり、クラックに入ってからはロープが重くなりがち。それも含めて楽しめる人向け、といったところでしょうか。
El Cabiros (6b) mOS
登り終わった後でわかったことですが、登ったルートは (6a+) ではなく、(6b)でした。って言うか、手持ちのトポは市販されたものではなく、web サイトで拾ってきたものだったので、オリジナルルートとはところどころ異なっていました 💦 このルートの核心部は ⬆️ 中間部の垂壁。たくさんあるポケットの中から、ベストなポケットを選べるかがポイント。
La Dalle de l'Eperon (5b) mOS
(6c) のルートにトライするか迷いましたが、ボルト間隔を見て今回は見送り、こちらを選択。左の人が登っているルートです。右の人が登っているルートは、先ほど登ったEl Cabiros (6b)。
œstrogène (6b+) m.lead-TO
小さなハングを2つ越えていくルート。核心部は1つ目のハングを越えた後、傾斜が少し落ちるところ。右手にモノポケットが続く中、いかに足を高く上げられるかがポイントでした。 ……が、この日の暑さでは厳しかったです。テンション 💦 それでも、バラエティーに富んだ構成の、本当に良いルートでした。こんなルートをスマートに一撃できる日が来ればいいのですが。
🏕 19時過ぎ、クライミング終了 ─ そしてキャンプへ
9月とはいえ30℃を超える陽気の中、ヘロヘロになりながらも19時過ぎまで登り切りました。 クライミングの後は、キャンプ適地をネットで探しながら車で移動。全員キャンプ慣れしているメンバーだったので、場所の確保からテントの設営、薪拾いと火起こしまで、驚くほどスムーズに進み、あっという間にアペリティフの時間に。
メインのBBQは、ソーセージに加えて鶏肉も登場。普段はジムで会うだけの仲間と、こうして夜を共にするのは初めてのこと。フランス語の会話はほぼついていけませんでしたが、それでも十分に楽しい夜でした。
日付が変わる頃にお開き。フリース1枚では肌寒さを感じるほどの夜でしたが、借りた分厚いエアーマットのおかげで、ぐっすり眠れました。
翌日はRureyへ
2日目は、ジュラクライミングといえばここ、という定番エリア Rurey へ。Rureyでのクライミングの詳細は、別記事でご紹介します。
活動内容: Anthony・Bertrand・Baptiste
La Brême・Les Chèvres : les aigles (5c) mOS・El Cabiros (6b) mOS・La Dalle de l'Eperon (5b) mOS・œstrogène (6b+) m.lead-TO
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