絶景の岩場・La Barmaudと、レストランでまさかのチーズフォンデュの夜 ── ジュラ初遠征2日目

前日に引き続き、朝から快晴の青空が広がりました。今日も暑くなりそうです ☀️🔥 

大所帯のツアーとはいえ、朝は意外と早く、8時30分過ぎには全員が起き出して朝食タイム。メニューはパン、半熟卵、コーヒー。フランスの朝食といえば、パンにバターをたっぷり塗ってからジャムをのせる「タルティーヌ(tartine)」が定番です。クライミング仲間の朝も例外ではなく、皆さん当然のようにタルティーヌを手にしていました。そこに「ウフ・ア・ラ・コック(œuf à la coque)」、つまりとろとろの温泉卵風の半熟卵が加わります。殻の割り方が実に手慣れていて、思わず見とれてしまいました 😮

この日は La Barmaud へ Port-Lesney から車で約1時間、向かったのは La Barmaud エリア。前日のRureyとは打って変わって、森に囲まれた静かで美しい岩場です。

La Barmaudとは?

フランス東部ドゥー県、オルナン(Ornans)近郊に位置する La Barmaud は、地元では「ロシュ・バルモー(Roche Barmaud)」の名でも親しまれる石灰岩の岩場です。標高約490m、西向きの壁が180度に開けた形状で、ルー川の谷を一望できる絶景のロケーションが広がります。 


岩質はポケット状のホールドが特徴的な石灰岩で、前日の Rurey とは異なり、くすんだ白色の壁が印象的でした。ルート数は約200本、グレードは4bから8b+まで揃っており、6台が豊富で、中級者が存分に楽しめるエリアです。 


壁は垂直から薄かぶり、ハング、クラックまでバラエティーに富んでいます。平均ルート長は30m、最長35mのルートもあるため、70〜80mのロープヌンチャク20本以上の持参をおすすめします。


ベストシーズンは5月〜10月。西向きのため冬でも晴れれば登れますが、雨には弱いエリアです。また2月15日〜6月15日はハヤブサなどの営巣保護のため、Face nord(北面)からGrand dévers(大ハング)セクターが登攀禁止となります。訪問前に必ず確認してください。 


アプローチはオルナンからシャサーニュ(Chassagne)方面へ約3km。坂を登り切った特徴的な左カーブに駐車し、そこから整備された森林歩道を歩いて約20分。平坦な山道で、気持ちよく歩けます 🚶

Claustrophobie (5b) mOS

クラック沿いを登るこのルートは、このエリアに来たらまず触れてほしい一本です。ボルト間隔はそれなりに遠く、このスケール感で (5b) というのは驚きでした。「(5b)なのに怖い」というコメントをよくしてしまう自分ですが、それだけ登り応えがあるということ。仲間からは「あなたの『怖い』はあまり信用できない」と言われてしまいましたが 😅 このルートに限っては自信を持っておすすめします。

Idylle fissurée (6a) OS 

単調ではありますが、とにかく長い。後半の垂壁部分をいかに省エネで登るかがポイントで、休めるホールドを見つけながら丁寧に進む必要があります。持久力を試される一本です。


Ummagumma (6b+) lead-TO 

中間部に2箇所、テクニカルでバランシーなムーブがあり、思わず怯んでテンション。それでも全体的にバラエティーに富んだ構成で、なかなか面白いルートでした。


前日の Rurey での Krakoukas (7c+) の疲れが完全には抜けておらず、午後はモチベーションが上がらないまま、日陰で昼寝をしたり、仲間のビレイをしたり、おしゃべりをしたりと、ゆったりとした時間を過ごしました。

終了点から見えるルー川の谷の眺めは格別でした。アルザスのヴォージュ山脈とは異なり、遠くまで見渡せる開放的な景色の中に、クライミングエリアらしき岩肌がいくつも点在しているのが見えました。「あそこにも登れる壁がある」という発見が、次の遠征への想像をかき立てます。


クライミングは17時頃に終了。18時過ぎにベースキャンプの村Port-Lesneyへ戻りました。その後はいつものようにアペリティフタイム。相変わらず会話にはついて行けないけれど、いろいろハプニングもあり楽しいアペロでした。 


夜はレストランでチーズフォンデュ 🧀🍷 

アペリティフが終わりかけると、突然みなさんがお出かけ用の服に着替え始めました。「え、レストランに行くの?」と内心焦りながら、慌てて持参していた服の中から一番まともなものを引っ張り出しました 😅💦 クライミングウエアしか持ってこなかった自分の甘さを痛感した瞬間です。 

向かったのはアルボワ(Arbois)にあるLa Finette, Taverne d'Arbois(22 Avenue Pasteur, 39600 Arbois)。仲間に勧められるままにチーズフォンデュを注文。ジュラ産の赤ワインと合わせていただきましたが……美味しいことは美味しい。ただ、チーズをメインにした食事にはまだ慣れないのが正直なところです 😅 ラクレットもそうですが、フランスの食文化の奥深さを改めて感じた夜でした。 

この経験で学んだことがあります。彼らとの遠征には、クライミングウエアだけでなく、レストランに行けるような普段着も必須だということ。次回からは必ず忍ばせておこうと心に誓いました 😄


小さな発見、大切な記憶 🪥

遠征中のふとした会話が、思わぬ発見をもたらすことがあります。この日の会話の中で、複数の仲間が歯磨き粉にエルメックス (elmex) を使っていることが判明。フランスに来てからColgate、Signalとさまざまなブランドを試してきた自分にとって、エルメックスはすでにお気に入りのブランドでした。 「あ、みんなもエルメックスなんだ」と言うと、女性の仲間から一言。 「私のはホワイトニング効果があるバージョンよ ✨」 「あ、どうもです 😜」 クライミングとはまったく関係ない、ささやかな会話。でもこういう何気ないひとときが、遠征の記憶をより豊かなものにしてくれます。


遠征を振り返って 

翌朝7時過ぎ、まだみなさんが眠っている中、静かにPort-Lesneyを出発。11時前にはストラスブールへ戻りました。 

今回は直前のお誘いで実質2日間のみの参加でしたが、初めてのジュラ山脈、初めてのRureyとLa Barmaud、そして10 人以上の大所帯の遠征は、予想以上に充実したものになりました。春のフォンテーヌブロー・ツアーのメンバーとも再会でき、キャンプもパーティーも実にスムーズに回っていた。これだけの人数でこれだけ気持ちよく過ごせたのは、仲間たちの経験と気遣いのおかげだと思います。 またいつか、このジュラ山脈の石灰岩に戻ってきたい。そう感じた2日間でした。皆様、お疲れ様でした 🙂


活動内容 (2日目):La Barmaud

・Claustrophobie(5b)mOS・Idylle fissurée(6a)OS・Ummagumma(6b+)lead-TO

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