クライミングを始めてからもう随分と年月が経ち、様々なルートやクライミングスタイルに挑戦する中で、シューズ選びは一貫して悩みどころです。特に自分のクライミングスタイルが変わる時や、登りたい壁の特徴が変化すると、シューズに求める性能も変わってきます。
そんな中で再び手にしたのが「カタナレース (KATANA LACE)」です。実は過去に (2016年)、シングルピッチ用として購入したのですが、その硬さとフィット感が合わず(サイズの選択ミス・EU37.5)、リソールもせずに履き潰して廃棄しました。この経験から長らくカタナレースの購入をためらっていましたが、花崗岩のマルチピッチに適したシューズを求める中で、再度カタナレースを試すことに。結果は意外にも、予想以上の満足感を得られるシューズだと気づきました。
なぜ「カタナレース」を選んだのか?
クライミングシューズを変えるきっかけとなるのは、次の2点が多いのではないでしょうか。
1. メーカーのモデルチェンジ
2. 自分のクライミングスタイルの変化
今回私がシューズを選び直したのは、頻度が増えた花崗岩でのマルチピッチクライミングが理由です。登るグレードはクライミングパートナーとの兼ね合いもあり、最高でも (6c+) ほど、将来的にも (7a/+) が目標です。そのため、足の痛みを軽減し、快適さとフィット感、そして耐久性を重視しました。
そこで、選択のポイントとして次の3つを設定しました:
1.サイズは実測サイズとほぼ同じ
2.フラットソールでターンインなし
3.シューレース仕様
フラットソールはマルチピッチでの安定感を重視、シューレースは個人的に足にフィットさせやすいため選びました。
✅ カタナレース (KATANA LACE, EU39.5) で実感した性能
購入後、フランス・エクラン国立公園やシャモニー (Chamonix) などの花崗岩エリアや、イタリアのオルコ渓谷でのマルチピッチクライミングで使用しました。ルートは極端なオーバーハングはなく、最高グレードは (6c+) ほど、長いルートでも450mでした。2日続けて登る機会もありましたが、足の痛みはなく快適でした。特にスラブ壁では、カタナレースのソールが岩にしっかり張り付くような安定感を感じ、今までのシューズ以上にフットホールドでの信頼感がありました。
✅ シングルピッチでの使い心地
その後、マルチピッチに行く頻度が減り、眠っていたカタナレースをシングルピッチクライミングにも使用してみました。それも砂岩や石灰岩のクライミングエリアで試しました。硬めのソール (Vibram XS EDGE 4.0mm) は、最初は足裏感覚が弱く、フットホールドを踏んでいる感覚がわかりにくい場面もありましたが、数十回の使用で慣れました。使用に慣れるにつれて、フットホールドの微細な感覚も掴めるようになりました。
また、長年使用しているテスタロッサのような強いターンインやダウントゥがないため、スメアリングやボリュームのあるホールドでの安定感もカタナレースの魅力です。さらに、「ちょんまげヒール」と呼ばれるヒールデザインは非常に安定しており、クライミングスタイルの幅を広げられる点で大きなメリットです。カタナレースを使用しているクライマーさんはヒールフックを使用する必要のないルートを登っている人が多いかもしれませんが 😅
最後に
もし、外岩やマルチピッチクライミングを考えているなら、カタナレース (KATANA LACE) は検討に値するシューズです。フラットソールによるスメアリング性能、優れた硬性力、しっかりしたフィット感は、花崗岩や多様なルート形状で信頼できる相棒になります。攻めすぎないサイズを選べば、長時間の使用でも足に優しく、外岩でのクライミングにおいて高い安定感を得られるでしょう。カタナレースを、あなたのクライミングライフにぜひ取り入れてみてください。
カタナレース (KATANA LACE) を選ぶときのポイント:
・サイズを攻めすぎない
✍🏻 こんなスタイルでクライミングを楽しんでます
・外岩リードクライミング思考
・マルチピッチもやっている
・外岩ボルダリングはたまに
・外岩に行けない時はジムでリードクライミングがメイン
・ジムではボルダリングもやっている
・ホームジムの草コンペには参加
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