渡仏して初めての夏に、夏季シーズンに登りに行くお勧めクライミングエリアをクライミング友に聞いた時に勧められたのが、ドイツの街、ウルム (Ulm) でした。お勧めエリアがあまりのローカルだったので (ウルムよりも西側にある Blautal エリア)、その時の驚きと興味が、今でも心に残っています。
ウルム (Ulm) はクライミングエリアの話でたまたま知った街でしたが、実はウルム大聖堂 (Ulmer Münster) という世界一高い教会塔を持つ建築物があると聞き、ますます興味が湧いていました。
そして、ついにウルムへの旅は 2022年 の夏に実現しました。ドイツ政府が燃料や物価上昇に対応して公共交通機関の乗り放題チケット、9 ユーロチケット (9-Euro-Ticket)、を提供していたので、それを利用してウルムへ出かけました。
本来はオーストリア&イタリアへのクライミング旅行を予定していましたが、天候不良のために計画を変更。それが私にとってウルムを訪れる機会を与えてくれたのです 😂
ウルム (Ulm)
ウルム (Ulm) はバーデン=ヴュルテンベルク州に位置し、美しいドナウ川のほとりに広がる街です。この街で最も有名な観光名所は、もちろんウルム大聖堂 (Ulm Minster) です。ウルム大聖堂はゴシック様式の建築物であり、その教会塔は世界最大という驚異的な高さを誇っています。外観のスマートさと内部の開放感は、訪れる人を魅了します。
また、世界的に有名な物理学者であるアルベルト・アインシュタイン (Albert Einstein) がに生まれた(1879年) 街としても知られています。
ウルム大聖堂 (Ulmer Münste)
ウルム大聖堂を間近で見上げると、その高さに圧倒されることでしょう。しかし、意外なことにウルム大聖堂の外観はスマートな感じがしました。大聖堂内部は天井が高く、開放的な空間が広がっていました。大聖堂といえばまず思い浮かぶのはステンドグラスと思いますが、特に印象的だったのは、細い柱によって側廊が二分された五廊式の構造でした。まるで美しい迷宮に迷い込んだかのような感覚に陥りました。
ウルム大聖堂にはさらに驚きが待っていました。なんと、フランス🇫🇷ストラスブール大聖堂の設計者の一人であるウルリッヒ・エンジンゲンが、ウルム大聖堂の総監督を務めたのです。つまり、ウルム大聖堂とストラスブール大聖堂は親戚のような存在なのです。
ストラスブール大聖堂の尖塔が 142m であるのに対し、ウルム大聖堂の尖塔は 161.53m とさらに高いのです。ストラスブール大聖堂の尖塔は1647年から1874年まで世界一高い建築物でしたが、ウルム大聖堂は、現在でも、世界一高い教会堂建築物としてその地位を保持しています。
ウルム大聖堂を堪能した後は、ウルムの美しい中世の建築物や観光スポットである、漁師の一角 (フィッシャーフィアテル Fischerviertel) 周辺を巡りました。ウルム市庁舎 (Rathaus) や肉屋の塔 (メッツガートゥルム Metzgertrum) は歴史的な雰囲気を醸し出し、街並みを彩ります。ドナウ川沿いをブラブラと歩けば、ウルムの魅力を存分に味わうことができると思います。
また、シーフェス・ハウス (Schiefes Haus) という人気の観光スポットは、写真を撮るために順番待ちするほどの賑わいを見せていました。
ウルムは私にとって忘れられない旅の思い出になりました。ウルム大聖堂の壮大な姿や内部の美しさ、そしてウルムの街並みは、ドイツでマッタリとしたい方にとっては訪れる価値があると思います。ケルン大聖堂は確かに圧巻ですが、ウルムの街並みも一度は訪れてみる価値は十分にあると思います。
✍🏻 ドイツ鉄道の洗礼を受けて予定が大幅に狂ったけれど、ケルン大聖堂 (Kölner Dom) の壮大さを体感でき、旅の苦労が報われた感動の一瞬 🤣
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