ヴェルドン渓谷 (Gorges du Verdon) で迎える2日目の朝がやってきました🌤 前日とは一変して、輝く青空が広がっていました。しかし、風は強く、まるで身を吹き飛ばされるかのような迫力です 😬💨
この日は、ヴェルドン渓谷でも最も歴史的なルートである La Demande (max 6a) に挑戦することになりました。一般的なクライミンググレードも (6a) ですが、このルートはなんと 320 メートルもの高低差を誇ります (L12ピッチ)。まさにヴェルドン渓谷のシンボルとも言える素晴らしいルートなのです。
この長大なルートを明るい時間内にクリアできるかどうか心配でしたが、クライミンググレード的には問題ないと自信を持っていたので、ワクワク感とドキドキ感を胸に、朝8時ごろにキャンプサイトを出発しました。
まずは前日に事前に確認していた懸垂下降 (ラッペル) ポイントの Les Dalles Grises(D+ 5c>5c I P1)に順調に到着しました。
胸が高鳴る瞬間を感じながら、午前8時30分に懸垂下降を開始しました。私たちは4人で行動していたため、予定よりも少し遅れましたが、ついに午前11時半にはいよいよ登り始めることができました。この瞬間を迎えるまでの期待と興奮が最高潮に達しました 😆
Escalès - Terrasse médiane
La Demande (Marquer le but: L1:6a, 敗退)
cotations TD 6a>6a II P2
Dénivelé des difficultés 320 m
🐢L1:6a 👱🏻♀️ L2:5c ⛔️ (L3:5c, L4:5c+, L5:6a, L6:5c+, L7:5c, L8:6a, L9:5b, L10:5c+, L11:6a, L12:5c)
ヴェルドン渓谷(Gorges du Verdon)での初めてのマルチピッチクライミングがいよいよ始まりました!😆 ところが、登り始めた直後に予期せぬトラブルが発生しました。
先行していたクライミング友ペアが、ボルトとボルトの間隔が広すぎて、カム、フレンズ・キャメロット..が必要な状況だと判断し、(L2) で敗退を提案してきました。私たちも少しのカム、フレンズ・キャメロット..を持参していましたが、足りないとの主張でした。
個人的には問題ないと感じていましたが、リスクを最小限に抑えたいという仲間の意見を尊重し、結局我々は、(L2) での敗退を決断しました。個人的には (L1) で敗退。
しかし、新たな問題が生じました。あっさりと敗退したことで、今度は車を駐車しているBelvédère de Trescaire basまでどうやって戻るかという課題が浮上しました。
ルートを登り終えて感じたこと:
L1を登った印象は (リードでクライミング)、人気ルートにもかかわらず、思っていたよりもホールドは磨かれてなく、ボルトの間隔は離れていますが、適切なところにボルトが打たれている感じでした。少なくとも L1 はカム (フレンズ・キャメロット..) やフレンズが無くても問題なかも 🙄 と言う印象でした。個人的な問題点は風の強さかな 🙄 4人 (2パーティー) で登っているので、待ち時間が多く寒かったです。
ヴェルドン渓谷(Gorges du Verdon)での初めてのマルチピッチクライミング、思いがけない展開になりましたが、これもマルチピッチクライミングの醍醐味ですよね🤣
私たちは4人で行動していましたが、車は2台ありました。1台は懸垂下降をした近くのBelvédère de Trescaire basに、もう1台はキャンプ場のラ・パリュ=シュル=ヴェルドン (La Palud-sur-Verdon) に駐車していました。
我々は議論の結果、 Belvédère de Trescaire bas へ戻るのではなく、Sentier du pas de la Beuからトレッキング道の Sentier Blanc-Martel (Gorge du Verdon) を歩き、Grand Canyon Verdon Tunnel du Baou を抜け、Couloir Samson/Point Sublime を経由して、キャンプ場のあるラ・パリュ=シュル=ヴェルドン (La Palud-sur-Verdon) まで戻ることにしました🚶🏼♀️🚶🏼♂️
Sentier Blanc-Martel (Gorge du Verdon) を歩いた後、Point Sublime から La Palud-sur-Verdon まで 7km ほどですが、4kmほど歩くと私たちはへとへとになってしまいました ☹️😖
しかし、ラッキーなことに、途中でヒッチハイクに成功しました 👍🏻 親切な人たちがいるんですね。
パリュ=シュル=ヴェルドン (La Palud-sur-Verdon) のキャンプサイトに停めてある車の持ち主:Osc👱🏻♂️🇮🇹 君が、親切なスイス🇨🇭から来たグループの車に乗せてもらい、キャンプサイトまで先に戻り、彼の車で、残りのメンバーを拾いに来てくれました。
ある意味ラッキーだったのは 2台目の車がラ・パリュ=シュル=ヴェルドン (La Palud-sur-Verdon) のキャンプサイトのあったことですね。Belvédère de Trescaire bas へ戻るならもう少し苦労したと思う。
引き返すために使った Sentier Blanc-Martel (Gorge du Verdon) は歩きやすいハイキング道で、迷うことはありませんでした。ただし、2日前の激しい雨の影響で、トンネル内は水たまりがあり、歩きにくくなっていました。私たちは靴と靴下がびしょびしょに濡れてしまいました。 そして、そのトンネルは非常に長いのです。携帯電話のライトがあれば問題ありませんが、ヘッドランプを持っていくことをおすすめします。
この日の夕食は、日本米と野菜炒めでした。肉がなかったので、これはまさか La Demande を途中で敗退したことへの罰ゲームなのかと尋ねてみると、たまたま肉がなかっただけだったようです 😆
この日の敗退から得た教訓は次の通りです:
1️⃣ もう少し人任せにせず、クライミングトポををしっかりと確認し、クライミング道具の確認と、敗退時のエスケープルートを考えておくこと。
2️⃣ 後から考えれば、最初から Belvédère de Trescaire bas に1台目の車を駐車し、2台目の車で Belvédère du Couloir Samson に向かい、トレッキング道のSentier Blanc-Martel(Gorge du Verdon)を歩いてGrand Canyon Verdon Tunnel du Baouを通り抜け、La Demandeの取り付きまで行った方が良かったと思う。私たちの場合、Les Dalles Grises(D+ 5c>5c I P1)からのラッペル(懸垂下降)するよりも、短時間で La Demande の取り付きに到着できたと思う。
3️⃣ 早々に敗退したことに、メンバーは誰も不満を言いませんでした。Sentier Blanc-Martel(Gorge du Verdon)を歩いている間も、ハイカーのようにお互いの写真を撮り合い、美しい景色を楽しみながらハイキングを楽しみました。そしてPoint Sublimeからは舗装された道路を歩きましたが、ここでも誰も不満を言わず、黙々と歩むことで絆が深まり、翌日からのクライミングがとてもスムーズになったと思う。
初日と2日目は、思い描いていたヴェルドン渓谷 (Gorges du Verdon) でのマルチピッチクライミングとはほど遠いものでしたが、その後の3日間は天候も良く、ヴェルドン渓谷(Gorges du Verdon)でのマルチピッチクライミングを満喫することになります。
✍🏻 ヴェルドン渓谷 (Gorges du Verdon) 3日目は 👉🏻 Monier - Des Trous de première classe (max 6b)
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