フランスは新型コロナウイルス (Covid19) による3回目のロックダウン中ですが、2021年6月9日から規制が緩和され、室内クライミングジムが再開されました。また、夜間外出禁止制限が (23:00-6:00) に変更され、少しずつ日常が戻ってきたように感じます。このタイミングでの規制緩和は、ちょうどヴァカンスシーズンに合わせて計画されたかのように思え、フランス式ロックダウンの柔軟さを感じます 😁
規制が緩和された初めての週末、久しぶりに晴天に恵まれたので、Le Château du Vieux-Windstein にクライミングに行ってきました。ヴォージュ山脈北部に位置するこのエリアは、私のお気に入りのクライミングスポットの一つです。
普段はドイツ語圏のクライマーも多く訪れる Vieux-Windstein ですが、今回はフランスとドイツのロックダウンの影響で、登りに来ていたのは知り合い9人👱🏻👱🏻♀️🇫🇷を含めて全てがフランス語圏の人たちでした。久しぶりに出会うクライミング友達ともお喋りでき、賑やかで楽しいひとときを過ごしました。
そしてこの日、遂に、通算20回目のトライで念願の「Associés (7b+)」を完登することができました。
Le Château du Vieux-Windstein : Associés (7b+)
このルートの核心部は、4ボルト目から5ボルト目にかけての右側へのトラバース後の直登、そして左側へのトラバースするところです。この間、ボルトが無く、精神的にもタフな区間です。テクニカルな難しさは、4ボルト目にクリップした後の右側へのトラバースから直登する部分で、その後の左側に折り返すトラバースも精神的にタフなルートです。
この日2回目のトライで、理想的なムーブが組めて、テクニカルな核心部を突破することができました。その後は左側に折り返すトラバース。とにかく高度感があり、精神的にも痺れました。体感的には (6a+/6b) 程度で、このルートをトライする人にとっては技術的にはそれほど難しくないですが、高度感とランナウトで精神的にきついところです 😆 ビレイしてくれた友達も「ドキドキだった💓」とのことでした。
テクニカルな核心部を突破した後、十分には休めなかったものの、意を決して恐る恐る左側にトラバースし、何度も自分を宥めながらなんとか5ボルト目にクリップできました。これで少し精神的にも休め、最後のハング越えへと挑戦。6ボルト目にクリップした後、左側のカンテを左手で掴み、体を引きつけてから右足を右手斜め下のポケットにねじ込み、左足はフリーで体を引きつけ、左手を思い切ってデッド、右手もデッドで続きました。右足を少し左側に寄せ、左足を左手で使ったホールドの下の小さな窪みにスメアリング。左手をクロス気味にパーミングし、左足をヒールフック、体を少し上げたあと、右手をカチ持ちからプッシング。体が持ち上がったら重心を左足に移し、右足を上げてハングを超えることができました。その後も終了点までボルトはありませんが、このトラバースは全く問題なし(フレンチグレードで3程度)。初めてトライしてから長年のプロジェクトがついに登れました。
クライミングはこれで終了。2014年7月27日に初めてトライしてから長年の課題だった「Associés (7b+)」が登れて、大満足の一日でした。Windsteinでのクライミングは、初級者から経験者まで楽しめる素晴らしいエリアです。皆さんも是非、挑戦してみてください!
活動内容:Andrea、Associés (7b+) RP
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