外岩での私のクライミングは、個々のルートに固執し、その挑戦に身を委ねるスタイルが私の信条です。だからこそ、私が登ったのは単なるグレードではなく、心から望んだその一本だけのルートです。
ただ、このアプローチは時に上達の速度を遅くするかもしれません。なぜなら、他の多彩なムーブを習得せず、新たな岩場での挑戦に臨んだ際に失望することがあるからです。さらに言えば、同じルートに固執しすぎると、特定の筋肉を過度に使い続けて故障のリスクが高まります。
しかし、ある意味、幸運なことに、私のフランスでのクライミングパートナーは、毎年、頻繁に入れ替わります。初心者から上級者まで様々な相手と共に挑み、そのため登る場所も多様化しています。だからこそ、一つのプロジェクトに固執する時間が減り、様々なルートに挑戦する機会が増えました 😆 一方で、この状況は時に挫折感を呼び起こすこともありますが。
しかしついに、待ち望んでいた「Le chien engagé (7c+)」を完登することができました。50回もの挑戦を経ての完登。私にとってはこれほどまでの挑戦は初めてのことでした。
「Le chien engagé (7c+)」に挑み始めたのは2019年4月6日からです。完登までに約2年かかりました。途中でコロナ禍によるロックダウンや夜間外出禁止令もあり、現在の状況と過去を比べることはできませんが。ただ、時間がかかった分、喜びと安堵の気持ちが入り混じっています 😂
挑戦の記録として、トライの過程で感じたことを簡単にまとめてみました。最初の20回ほどの挑戦では体力的に苦戦しましたが、35回を超えるとこのルートに体がフィットしてきた様な気がしました。40回を超えると、自分自身の動きを探り始めました。失敗から学び、ホールドの位置や体重移動を微調整しました。
何度も挑戦するうちに学んだことは、外岩クライミングではジムとは異なり、使えるホールドを自分で探しだし、自分のオリジナルムーブで登れることが多々あると言うことです。自分に合った動きを早めに見つけることが、完登への近道だということです。私はこれが外岩クライミングの魅力でと感じています。
私のクライミング物語は、これで終わりではなく、まだまだ続きます 😆 これからお会いするクライマーさん、よろしくお願いします 🙇🏻♂️
活動内容:Béa、Le chien engagé (7c+) m.RP
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