フォンテーヌブローへ向かった朝
土曜日の朝、私は悩んでいました。ストラスブールに戻るべきか、それとも予定通りフォンテーヌブローへ向かうべきか。しかし、電車が動いているのなら行ってみようと決心し、出発することにしました。
朝8時前のパリ市街は、人影が少なく、普段以上に静かに感じられました。前夜の出来事の影響もあったのでしょう。地下鉄は通常どおり運行しており、私は Gare de Lyon に向かいました。駅に着いたときも、特に厳重な警備は見当たらず、少し拍子抜けした気分で電車を待ちました。
Gare de Lyon. 2015.11.14
8:49発 PARIS GARE DE LYON ~ 9:27着 FONTAINEBLEAU AVON
片道料金は約9€ほどでした。40分ほどで電車は無事にフォンテーヌブロー・アヴォン駅 (Fontainebleau Avon) に到着しました。
次の難題:岩場までの道のり
フォンテーヌブローに着いたものの、次の問題はクライミング仲間がいる岩場までどうやって行くか、ということでした。事前の話では、泊まる予定のFontainebl’hostelのオーナーに送迎を頼むか、タクシーで自力で行くかのどちらかとのことでした。
しかし、肝心のオーナーに電話がつながらず、駅で途方に暮れる羽目に 😧 なんとか1時間ほどして連絡がつき、駅前で合流することができました。この時の安心感といったらありません!
岩場に向かう途中も迷う場面がありましたが、なんとかお昼前にはクライミング仲間と合流することができ、一息つくことができました。長い道のりでしたが、ようやくスタート地点に立てたという気持ちでした。
クライミング仲間との時間
到着後、早速ウォーミングアップを兼ねて、やさしめの課題(たぶん4aくらい?)に挑戦しました。体を動かして、少しずつ日常の感覚を取り戻していくようでした。
その後のお昼休憩で、前夜のテロの話題が出ました。仲間たちは今朝まで何も知らず、私が送ったSMSで初めて状況を知ったとのこと。ニュースの影響がここまで届いていないのは不思議な気もしましたが、平穏な空気に少し救われる思いがしました。
フォンテーヌブローの静けさの中で
前夜の衝撃的な出来事を引きずりながらも、フォンテーヌブローの大自然とクライミング仲間との時間は、心に少しの平穏を取り戻してくれるものでした。パリの緊張感から解放されるような感覚がありました。
テロの翌日、私は自然の中で感じたこの静けさを忘れることはないでしょう。それは、非日常の出来事に翻弄される中で見つけた、小さな日常の一片のようなものでした。
ボルダリング覚書:
Gorges D'apremont-Chaos (P.114~)
Apremont-Chaos (Chaos)
La Balafre (6a) : (完登)
高さは 5~6m ぐらいかな?( ⚠️:トポでは 8mでした ) みんながトライしていたので参戦。離陸が難しいことは事前に判っていましたが無事にクリア。中間部はガバもあり何とかなりました。そして上部はなに?この辛さは!! 写真の体勢から終了点まではそれなりのカチが続き、落ちられない恐怖で行ったり来たり 💦 もう戻れないところまで来ると、集中してホールドを探すことができ、登れました 💪🏻 このルートが今回のベストクライミングでした。
Paquet (4b) 完登
離陸が少し難しいですが、その後は上手くガバ探せれば問題無し。でもこのルートで (4b) なのかぁ。ありえんなぁ。
Calcul Mental (6b) 敗退
離陸は上手くこなせたのに、中間部のムーブが判らず落ちました。
Chateau de Sable (6a) 完登
Nico君のムーブを参考にしたら2便目で登れました。ムーブが解決すればそれほど難しくはない。
Tanks (6c) 敗退
最後のマントルが返せずフォール。そのムーブだけのルートです(負け惜しみ)。
Les Yeux (6b) 敗退
得意系のバランスムーブと思っていたのに壁からはがされました。
その他にスラブっぽいバランシーな課題をトライするも敗退。
夕ご飯は (一部の人にとっては) 最後の晩ご飯と言うことで、レストランに行きました。ビールで始まり、前菜・メインとワイン・デザートという感じのコース料理でした。彼らと典型的なフレンチスタイルのレストランで食事をしたのはこれが初めてだったのかも?色々な話ができ、楽しい宴でした。
✍🏻 フォンテーヌブロー (Fontainebleau) 最後の日は 定番の Larchant-Èléphant 🐘
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