新しい年(2021年)が明けてから、初めて安定した暖かな週末がやってきました。青空と陽射しの予報を見れば、クライマーが考えることはみな同じです。
声をかけてくれたのは、以前カレーライスランチを共にしたイタリア人のクライミング仲間。行き先はストラスブールから南へ車で約2時間30分ほど、ジュラ山脈のふもと、Baume-les-Dames(Rocher du Quint)。2019年、2020年に続いて、3年連続の訪問となりました。
天気予報通り、空は青く、陽射しは明るく、ポカポカとした絶好のクライミング日和。冬の間に鈍った体に、石灰岩の感触を取り戻す一日になりそうでした。
Rocher du Quintとは?
Rocher du Quint は9つのセクターに179ルートが整備された、Baume-les-Dames近郊のメインエリアです。グレード帯は5aから9台まで幅広く、特に6台・7台のルートが充実しており、中・上級者が何度訪れても飽きないエリアです。
岩質はジュラ山脈らしい白い石灰岩で、南向きの壁は日当たりが良く、冬から春にかけても快適に登れます。眼下には牧草地とドゥー川のコントラストが広がり、終了点からの眺めは格別です。
Baume-les-Dames近郊のアクセス・トポ・グレード感・宿泊・レストラン情報は 👉🏻 こちらの記事 にまとめています。
Uraeus
by night (5c) m.repeat
リピート このエリアに来るといつもウォームアップで登るルート。コーナーを使った多彩なムーブと、ボルト間隔のシビアさが相まって、5cとは思えない緊張感があります。何度登っても、このルートには唸らされます。
premier pas (5b,5c) OS
こちらもウォームアップとして登りました。体を岩に慣らしながら、石灰岩特有のフリクション感覚を取り戻していく時間として、丁度よい一本でした。
ウォームアップを終えてひと息ついていると、隣で登っていたグループ (👱🏻♀️👱🏻♂️🇫🇷) から声をかけられました。
「以前、ヴォージュ山脈のクライミングエリアでお会いしましたよね?」
思わず「え、本当に?どこでしたっけ?」と聞き返してしまいました。
クライミングを続けていると、ホームのヴォージュ山脈エリア以外でも、思いがけず顔見知りに出会えることがあります。一緒に外岩でロープを結んだ仲間ならすぐわかるのですが、クライミングジムでたまに顔を合わせる程度の知り合いとなると、なかなか顔と名前が一致しないのが正直なところ。ジムには本当にたくさんの人が来ますから。この日もそんな感じで、「どこで会いましたっけ?」と聞き返してしまいました 😅 それでも、こういう思いがけない再会が、クライミングを続ける喜びのひとつだと改めて感じます。
déjà 30 ans (6c) m.lead-Top
今回が初めてのトライ。中間部のモノフィンガーからのルートファインディングがうまく解決できず、左側から回り込む形で処理しましたが、これが正解だったのかは今でも半信半疑です。上部のハング越えも、直登が予想以上に難しく、やはり左から回り込みました。初トライとしてはルートの全体像を把握できた一便でした。
Vox populi
plus dure sera la chute (7c+) 敗退
クイックドローがすでに掛かっていたのを見てトライを決めた一本。石灰岩特有のコルネを使いながら離陸しますが、2ボルト目が遠くテンション。
2便目は日陰になってコンディションが改善されるかと思いきや、湿度が上がったのか状況は逆に悪化。足ホールドが石灰岩特有のヌメリを帯びて、まったく踏めません。4ボルト目を越えられず敗退となりました。 (7c+) はまだ「お呼びでない」ことを岩に教えてもらった一便でした 😄
16時30分過ぎ、まだ空が明るいうちにクライミングを終了。宿泊先に戻りました。
この夜はカレーライス 🍛
仲間がアペリティフを楽しんでいる間に、この日の夕食担当は私でした。メニューは日本風カレーライス。
鍋のサイズの都合で、辛さを2種類に分けて作ったところ、どちらも予想以上に好評で、ご飯も含めて残りはゼロ。「彼らは私の作ったカレーライスは食べたことがある」と心構えができていた仲間たちですが、それでも完食してくれると、作った甲斐があります 😄
合わせたワインは Domaine Sires de Vergy/Bourgogne Hautes-Côtes de Nuits Rouge。特別なボトルではありませんでしたが、日本風カレーライスにこのワインは、それはそれで悪くありませんでした。
翌日も Rocher du Quint へ向かいます。
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